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2020年(令和2年) 11月25日(水)付紙面より

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酒井家庄内入部400年記念事業 次世代に未来へのメッセージ

 2022年に迎える旧庄内藩酒井家の庄内入部400年記念事業を展開する実行委員会(実行委員長・皆川治鶴岡市長、委員18人)の第2回会合が24日、鶴岡市のグランドエル・サンで開かれ、記念事業のキャッチフレーズを「400年から学ぶ庄内(SHONAI) みんなでつなごう将来(SHORAI)」に決めた。本年度はロゴマーク公募・製作、ホームページ立ち上げと各種情報発信などを進め、来年度から具体的な記念事業に取り組む。

 キャッチフレーズは、記念事業の基本方針「庄内の歴史を知り、庄内の精神・価値を学び考え、持続可能な未来を創造します。」を踏まえ、作成された。庄内から世界に向けて新しい豊かさ・価値を発信することをイメージしたもので、「SHONAI」と「SHORAI」を掛け合わせ、ローマ字表記を加えることで庄内から世界に向けた情報発信戦略のキーワードにする。次世代に向けた未来へのメッセージを「つなごう」に込めた。

 本年度については、22年度までの全体事業計画の案を策定するほか、庄内地域全体の機運醸成を図るため、ロゴマークを公募して一般投票で決定し、実行委のホームページを立ち上げる。

 この日の実行委では、事務局の市側が21、22年度に想定する主な取り組みを説明。入部400年の節目となる22年度に記念式典や入部行列を開催するほか、21―22年度にはガイドブック「訪れたい鶴岡」の作製、大手旅行エージェントと連携した旅行商品の造成、庄内藩や酒井家ゆかりの土産品開発、庄内各市町などとの連携事業、記念誌発行、庄内歴史文化史料のデジタルアーカイブプロジェクトの記録保存などを進める。

 実行委は鶴岡市や経済団体、小中学校、酒井家や松ケ岡開墾場の関係者らで今年3月に設立。庄内地域の他の4市町の首長も参与として加わり、庄内全体の事業として取り組んでいく。

キャッチフレーズを「400年から学ぶ庄内(SHONAI)みんなでつなごう将来(SHORAI)」に決めた、記念事業実行委の第2回会合
キャッチフレーズを「400年から学ぶ庄内(SHONAI)みんなでつなごう将来(SHORAI)」に決めた、記念事業実行委の第2回会合


2020年(令和2年) 11月25日(水)付紙面より

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歴史と伝統絶やさず 力強く 春日神社「新嘗祭」

 鶴岡市櫛引地域黒川地区にある春日神社で23日、新嘗(にいなめ)祭が行われ、黒川能(国指定重要無形民俗文化財)の上座「淡路」、下座「高砂」の一演目ずつが奉納された。

 黒川能が徹夜で演じられる来年2月の王祭は新型コロナウイルス感染拡大があって、史上初の中止を決めている。ただ収穫祭として神へ感謝の気持ちを表す新嘗祭は、農民芸能という性格に加え役者たちのブランクを少なくしたいということから執り行われた。黒川能保存会の皆川治代表理事(鶴岡市長)らが見守った。

 下座の遠藤重和さん(46)は厳かな雰囲気の中舞ったが「新しい生活様式の中で黒川能を維持していけるか課題は多い」と語った。神社内の狭い楽屋もあって、着付けで人間同士が密着する能衣装ではなく、役者も紋服での登場。これは「家を出発する時点から着用できる利点があるため」という。

 黒川能の良さは能役者と観客の距離の近さがあり、深夜に杯を回しながら酒を飲むのも、親愛の情を深め、結束を固めるためのもの。3密回避の感染防止策とは対照的であり、“能の良さが損なわれるのでは”との危機感は関係者の間で大きいという。それでも500年間、歴史と伝統を守ってきたことに「絶対絶やすことはできない」と力強かった。

 これに先立った神事では小学生女児が3人ずつ「みかんこ」(童女の巫女(みこ))として舞を奉納。櫛引東小5年・剱持紅葉(もみじ)さん(11)は「緊張しましたが、コロナが収まるように祈りながら踊った」と話していた。

 なお「民家に伝わる面と掛け軸展」が27日まで黒川能の里・王祇会館で行われている。午前9時?午後4時半。入場料400円。

 一方、出羽三山神社(宮野直生宮司)の新嘗祭は、鶴岡市羽黒町手向の羽黒山頂にある羽黒山三神合祭殿で斎行された。今年は新型コロナウイルス対策として神職のみで実施し、巫女舞などを奉納。今年一年の実りに感謝した。

下座は遠藤さんが紋服姿で「高砂」を舞った
下座は遠藤さんが紋服姿で「高砂」を舞った



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