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荘内日報ニュース


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2020年(令和2年) 5月22日(金)付け紙面より

夏の甲子園中止

 第102回全国高校野球選手権(夏の甲子園)の中止が20日、決定した。大阪を拠点にオンラインで行われた全国高野連の運営委員会・理事会で正式決定された。地方予選も同様に中止が決まったが県高野連は代替大会を行う方向性で今月28日の常任理事会で話し合うことになった。

 夏の甲子園中止を受けて県高野連は代替大会を模索することになった。常任理事会でスケジュールが示されそうだ。本来、県予選が行われる予定だった7月中の週末を利用して開催される可能性が高い。県スポーツ保健課、県教委との調整もあるが「選手たちのために何ができるか。特に3年生のためにやれることを考えたい。あとは理事会次第です」と菅谷明浩理事長(57)は話した。

 県レベルで代替大会が行われた後は、コロナ禍の影響が首都圏とは違って低めに推移している東北全体で交流大会が開催されるかに懸かる。昨秋東北大会を優勝し、鶴岡東同様センバツ出場が決まっていた仙台育英(宮城)の須江航監督は21世紀枠で出場予定だった磐城(福島)との“東北限定センバツ”を提唱している。こうした実力校同士の試合が東北全体で行われるか。各県各校の調整度合いが定まっていけば、3年生のためのはなむけのゲームが具体化していきそうだ。

 地元報道陣による合同会見が終わった直後、時折小雨がちらつく夕方の曇天を見上げながら「やらせたかったなあ」鶴岡東の佐藤俊監督(48)は思わず声を上げた。

 全国高野連の中止の会見が終わった直後の午後6時半、鶴岡市内の同校高坂グラウンドで会見が始まった。「きょうの決定の前からどちらにしても“一喜一憂せず、全てを受け入れて”と選手に言ってきた。人生は長い。今後の糧になれるよう前向きに生活していこうと」と呼びかけてきた。ただ正式に夏も中止が決まったことで監督自身の徒労感はかなりのものがある。秋の東北大会で準優勝し、41年ぶりに春のセンバツ出場を決めたが中止になり、それでも「夏がある」と気持ちを切り替え、選手ともども歩んできたが、これも駄目となり、選手たちに掛ける言葉が見つからないが本音だ。

 昨夏の甲子園。高松商(香川)、習志野(千葉)を破って16強入りした先輩たちの雄姿をアルプス席で見て憧れ、秋の東北大会で早くも力を発揮させた現高校3年生たちを「私の想像した以上の実力を見せた素晴らしい学年」と高く評価した。エース太田陽都に加え渡辺洲、小林三邦の右腕3人は甲乙つけがたく、打でも鈴木喬主将が中心となってまとまった。昨夏も活躍した山路将太郎二塁手は守備でもチームを引っ張ってきた。今夏の甲子園に出場した場合でも上位進出が望めたチームが“まぼろし”に終わってしまった。監督でなくても、喪失感は大きいものがある。

 ただコロナ対策による県教委の指導などもあって新年度が始まっても全体練習はほとんど行えず実戦練習もやれていない。部員は3年生35人、2年生31人。そして今年33人の新入部員が入ってきた。県外からの生徒も多い中、それぞれが故郷へ戻らず、あすが不透明な中、基礎練習に励んできた。

 全国大会の中止が決まった分、県高野連単位で今後の方向性が定まっていく。すぐ練習の強度を上げてはケガを招く場合もある。夏以降も含めた本格的な練習再開に向けて指導者としての能力、方向性も試される。「これからは選手たちに大人として何をしてあげられるかです」やり切れない気持ちを押し隠しながら佐藤監督は自らに言い聞かせた。

全国高野連の中止発表を受け高坂グラウンドで会見した鶴岡東・佐藤俊監督
全国高野連の中止発表を受け高坂グラウンドで会見した鶴岡東・佐藤俊監督


2020年(令和2年) 5月22日(金)付け紙面より

今を生きる 希望の花火 酒田まつりに合わせ地元企業打ち上げ

 酒田市宮野浦の最上川河川敷で20日夜、花火が上がった。酒田まつりに合わせ新型コロナウイルス感染症の早期終息を願い、地元企業が企画したもの。あいにくの雨降りにもかかわらず、市民らはまばゆいきらめきに見入った。

 家族や大切な人を思いながら現在の状況を一瞬でも忘れてもらい、明るい地域になればという願いを込め、県内で唯一、花火製造に携わっている安藤煙火店(同市栄町)の安藤孝二さんと、「美Carshop酒田奥羽body」(同市東大町二丁目)の齊藤将人さんが企画した。テーマは「今を生きる」。齊藤さんによると、疫病退散祈願として江戸時代から花火を上げることが多く、今回は「新型コロナ『なし』」の願いを込め、4号玉を中心に74発打ち上げた。

 この日は会員制交流サイトで情報を知った多くの市民が対岸の日和山公園、酒田港東埠(ふ)頭駐車場に集まる中、午後7時に打ち上げがスタート。雨が降っていたことに加え、「3密」を避けようと車中での鑑賞となり、車内からは「きれい」という声が上がった。

 齊藤さんは「神様から美しい花火を見てもらいたいと思い、酒田まつりに合わせて実施した。疫病退散。新型コロナの早期終息を願う」と話した。

最上川河口を光で染めた花火=20日午後7時10分ごろ、バルブ撮影
最上川河口を光で染めた花火=20日午後7時10分ごろ、バルブ撮影



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