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2021年(令和3年) 10月12日(火)付紙面より

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皆川氏 佐藤氏を僅差で破り再選(鶴岡市長選)激烈な選挙戦展開 市民「継続」選択

開票結果 (市選管確定、敬称略)
当34,231皆川  治 47 無・現
 34,111佐藤  聡 53 無・新
(当日有権者数104,805人、投票率65.70%)

 任期満了に伴う鶴岡市長選と同市議選は10日に投票が行われ、ともに即日開票された。今後4年間の市政のかじ取り役を決める市長選は、無所属の現職で2期目を目指した皆川治氏(47)=森片=が、前県議で無所属新人の佐藤聡氏(53)=茨新田=を120票の僅差で破り、再選を果たした。定数28に3人超の31人が立候補した市議選は、現職1人、新人2人が涙をのむ結果となった。同市の当日有権者数は10万4805人(男4万9738人、女5万5067人)。市長選の投票率は65・70%で、2017年の前回選を2・64ポイント下回った。無効票が509票あった。

 市長選で皆川、佐藤の両氏は、ともに「市民党」を掲げ党派を超えて支持拡大を図り、激烈な選挙戦を繰り広げた。前回選で当時3選を目指した現職を下して初当選した皆川氏は、今年3月の市議会定例会で再選出馬を表明。昨年来、組織化を進めた市全域での後援会の各支部を足場に、草の根の運動を展開。市長就任後に手掛けた第2次総合計画をはじめ、前回選で掲げた「対話と協働の市政」を前進させるとして「以前のような対話に欠ける市政には戻さない」と市政の継続を訴え、早くから市全域に浸透を図った。

 今回の選挙戦に向けた態勢づくりをめぐって今春、前回選の選対組織の中枢を担った支持者が袂(たもと)を分かって離れ、前回は推薦を得た連合山形も自主投票を決めるなど、再選に向け不安要素を抱えた戦いとなった。そうした中、吉村美栄子知事が支持を表明。吉村氏の後援会組織とほぼ重なる女性の後援会組織がフル回転し、女性層への働き掛けを強めた。さらに、自主的支援に回った共産党鶴岡地区委員会が下支え。新たに陣営に加わった支持者らの後押しもあり、わずかな差で逃げ切った。

 市議3期、県議2期を務めた佐藤氏は、5月中旬に立候補を表明。佐藤氏は7月初めに県議を辞職し、市長選への準備を本格化させた。加藤鮎子衆院議員(42)をはじめ、政権与党の自民、公明両党のほか、国民民主党の舟山康江参院議員(55)の後援会幹部、一部労働組合からも推薦を得るなど幅広い層から支援を受け、支援する市議選候補者とも連動した戦いを展開。「停滞する4年間から、新たに躍進する4年間にしなければならない。停滞から前進、発展につなぐ」と市政運営の転換を訴えた。

 選挙戦に入って市街地を中心に攻勢をかけ、青年層に支持を広げるなど、先行していた皆川陣営と横一線の戦いに持ち込んだものの、あと一歩届かなかった。

再選を果たし万歳三唱する皆川氏(中央)=11日午前0時15分ごろ、鶴岡市伊勢原町の事務所
再選を果たし万歳三唱する皆川氏(中央)=11日午前0時15分ごろ、鶴岡市伊勢原町の事務所


2021年(令和3年) 10月12日(火)付紙面より

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新市議28人決まる(鶴岡市議選)

 任期満了に伴う鶴岡市議選は10日投票が行われ、即日開票の結果、新市議28人が決まった。現職23人、元職1人、新人7人が立候補し、現職1人と新人2人が涙をのんだ。当日有権者数は10万4805人(男4万9738人、女5万5067人)で、投票率は65・68%だった。(文中敬称略)

 前回の2017年市議選より定数が4減となる中、現新の女性候補4人が全員当選し、定数32の前回改選時より1人増えた。

 上位当選組では、父親の地盤を引き継いだ新人の中沢が青年層にも浸透し、4000票を超える大量得票のトップ当選で初陣を飾った。新人の佐藤麻は大山、西郷の地元に加え、市北部の農村部にも広がりを見せ、議長で温海の本間新は地元を手堅くまとめ、ともに3000票台に乗せた。櫛引から1人の渋谷、三瀬の石塚、羽黒の石井の現職もそれぞれ地元票をまとめ、上位に食い込んだ。

 2年前の県議選に立候補した元職の大泉の佐藤久は、前回票に700票近く上乗せし返り咲きを果たした。加茂の尾形は隣接の大山、湯野浜からも票を集め、藤島の公明・黒井は組織票と地元票をまとめ、それぞれ1桁台の上位当選を果たした。3学区の田中は前回票に約900票上乗せし2500票台に伸ばした。

 新人7人の立候補で混戦となった鶴岡地域は、新人の遠藤が元市議の支援組織や出身地の朝日に浸透して2000票に乗せ、元中学校教員の3学区の新人・南波は教職員組合の支援を受け初当選。1学区の新人・工藤は労働組合関係者の票を基盤に地元を足掛かりに、下位で滑り込んだ。現職組では、いずれも公明の4学区・秋葉、3学区・富樫が当選し、公明の3議席を守った。黄金の阿部、1学区の菅原、6学区の草島が2000票台、5学区の佐藤昌、2学区の佐藤博、3学区の本間正は新人候補の攻勢で前回より減票したものの中位、下位で当選を重ねた。

 現職5人の出馬となった共産は、大山の菅井と4学区の坂本が2000票を超える得票、藤島の加藤、1学区の長谷川が前回票に上乗せし当選。3学区の山田は前回より200票ほど票を増やしたものの、1200票台にとどまって当選ラインに届かず、涙をのんだ。

 国民民主の公認で臨んだ藤島の小野、温海の五十嵐、羽黒の本間信は地元票を支えに当選を重ねた。

 前回選に続いて立候補した1学区の新人・三浦は草の根の戦いで浮動層に浸透を図ったものの、最下位当選者まで300票ほど届かなかった。保守系の3学区の新人・佐藤友は、勇退した現職票に働き掛けたが、票が伸びなかった。


鶴岡市議選開票結果
(定数28、選管確定、小数点以下切り捨て、敬称略)
当 4,285 中沢 深雪31 無新
当 3,439 佐藤 麻里51 無新
当 3,323 本間新兵衛64 無現
当 2,973 渋谷 耕一72 無現
当 2,877 石塚  慶43 無現
当 2,793 石井 清則44 無現
当 2,693 佐藤 久樹50 無元
当 2,602 尾形 昌彦56 無現
当 2,534 黒井 浩之56 公現
当 2,505 田中  宏51 無現
当 2,382 菅井  巌53 共現
当 2,254 遠藤 初子57 無新
当 2,183 秋葉  雄70 公現
当 2,121 阿部  寛58 無現
当 2,112 菅原 一浩55 無現
当 2,044 草島 進一56 無現
当 2,029 坂本 昌栄57 共現
当 1,929 佐藤 昌哉68 無現
当 1,861 小野 由夫74 国現
当 1,842 加藤 鑛一68 共現
当 1,807 南波  純60 無新
当 1,792 富樫 正毅62 公現
当 1,771 長谷川 剛43 共現
当 1,670 五十嵐一彦64 無現
当 1,613 本間 信一72 無現
当 1,596 佐藤 博幸71 無現
当 1,492 工藤  博61 無新
当 1,489 本間 正芳65 無現
  1,276 山田  守59 共現
  1,174 三浦 宗平48 無新
   759 佐藤 友哉61 無新

鶴岡市長選、市議選の開票作業=小真木原総合体育館
鶴岡市長選、市議選の開票作業=小真木原総合体育館



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