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荘内日報ニュース


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2022年(令和4年) 5月19日(木)付紙面より

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《ひと》酒田に恩返し 郷土愛を次世代へ

酒田青年会議所2022年度理事長
佐々木 大祐(ささき だいすけ)さん

 公益社団法人・酒田青年会議所(JC)の第56代理事長として今年1月から奮闘中。「さまざまなつながりを通して助けてもらっている酒田に恩返しがしたい。『やりたい』という気持ちを誰もが持っているが、一歩を踏み出せないでいる。目的に対して全員が同じ方向を向き、まずはJCがその一歩を踏み出したい」と、今年の酒田JCスローガン「我がまちを盛り上げろ!―共感の輪を広げる」について説明する。

 今年、酒田JCは▽地域の活性化▽未来の「人財」の育成▽JCの強みを活(い)かす▽会員メリットの充実―の4点を基本方針に、▽想(おも)いが浸透する組織への変革▽地方創生へ協働した活動▽未来の「人財」へ種まきと育成▽第55回山形ブロック大会酒田大会▽地域経済の創出とブランディング―を事業計画として掲げている。

 酒田ばやしの音色が中心市街地を包む酒田まつりの本祭りが20日に行われる。通常の体制での開催は2019年以来で、酒田JCは19日(木)の夕方から夜にかけて行われる宵祭りを担当、子どもたちの参加を促すため初めて「ちょうちんコンテスト」を企画した。「地域の人と交流をする中で郷土愛を育むことが大切。私たちのつくる未来を生きるのは今の子どもたち。私たちが描いた未来を子どもたちがさらに良いものにし、次の世代へとつなげていくことが持続可能な人づくり」と語る。宵祭りではこの他、これまで酒田JCが制作した山車5基も並ぶ。

 若者の地元定着に向けて昨年初めて開催した職場体験事業「KAERUインターン」を今年も展開する他、JC山形ブロック大会を主管。今秋には市民を巻き込んだ大掛かりなイベントの開催も検討しており、大規模事業が相次ぐ。「向上心を持ってやっていくという意味で『一石二鳥』という言葉が好き。自社名の由来は、向上心という花言葉を持つツクシから取った」と、向上心を高く持ち、「地域をより良くしていきたい」との一心で各種事業に取り組む。

 鶴岡市出身。通信・家電の設定・サポート、不動産管理などを手掛ける「土筆」代表取締役。趣味は食べ歩きを含めた旅行全般。年頭恒例の新春交歓会が中止となったため、所信は動画共有サイト「YouTube」の酒田JCチャンネルにアップしている。酒田市中北目在住。39歳。

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2022年(令和4年) 5月19日(木)付紙面より

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やまがたAI甲子園最優秀 酒田東高チーム

「天気予測」「文字認識」を探究
酒田市へ報告 喜びのデモンストレーション

 県内の高校生が人工知能(AI)に関する知識を深める「やまがたAI部」の活動成果を競う「第2回やまがたAI甲子園」で、酒田市の酒田東高校(大山慎一校長)の有志チーム=荒木優太代表(17)、6人=が総合で最優秀賞を受けた。メンバーたちが17日夕、同市役所を表敬訪問し、丸山至市長、矢口明子副市長を前に学んだ知識を生かして自ら構築した「天気予測AI」「文字認識AI」を披露した。

 地域経済の発展に向け今後、さらに求められるデジタル人材の育成を図ろうと、県内60の企業・団体・教育機関・自治体などが2020年、「やまがたAI部運営コンソーシアム」(松本晋一会長)を組織し、高校生の活動を支えている。2年目となった21年度は13校約100人が参加し、オンラインによる講義聴講、企業訪問などで基礎からAI技術を学んだ。

 成果を披露する「―甲子園」は今年3月に開催され、文字データの認識精度を競う「競技テーマ」、独自に設定した課題の解決に向けてAIの利活用を探る「探究テーマ」の2種目に12校が挑戦。1、2年(当時)有志で結成した酒田東チームは、探究テーマで過去10年間の酒田の気象データをAIに覚え込ませた上で今後12時間の天気、気温、降水・降雪量、風速・風向などを1時間単位で予測するシステムを構築。「実用性と精度を求めたため今後12時間とし、正答率を約82%まで高めた。1年間はほぼパソコンとにらめっこ状態だった」(荒木代表)と笑う。課題設定や情報収集、AI完成度などで競った結果、2位となった。

 審査員の手書きの文字を識別する「競技テーマ」では正答率98・50%を達成し見事、1位を獲得。結果、総合で最優秀賞に輝いた。

 この日は大山校長らの引率でメンバー6人が市役所を訪問。メンバーによるデモンストレーションでは、丸山市長が書いたアルファベット文字をAIに識別させて画面に表示した他、酒田の天気予測を披露。丸山市長は「AIは花形。皆さんからはぜひ日本を引っ張るリーダーになってほしい。これが酒田東の伝統となって脈々と続いていけば」とたたえた。大山校長は「学校の中では習得できない学びで、仲介してくれた市に感謝」と。荒木代表は「時間をかけ苦労したが、こういう結果になって報われた思い」と話した。

丸山市長、矢口副市長を囲む総合最優秀賞を受けた酒田東チームメンバー
丸山市長、矢口副市長を囲む総合最優秀賞を受けた酒田東チームメンバー


2022年(令和4年) 5月19日(木)付紙面より

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酒田「金龍」 今年2月発売ウイスキー「ファーストエディション2022」

酒類の国際品評会・ISC
テイスティングアワード
「GOLD」獲得

 焼酎「爽」でおなじみの金龍(酒田市黒森、佐々木雅晴社長)が遊佐町内で蒸留し、今年2月に発売したシングルモルトウイスキー「THE YUZA DISTILLERY」が、英国の酒類専門誌が主催する酒類の国際品評会「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)2022」テイスティングアワードで「GOLD」を獲得した。

「世界があこがれる酒」への挑戦

 ISCは英国の酒類専門誌「ドリンクス・インターナショナル」の主催。今年で27回を迎え、世界的に権威あるスピリッツ品評会の一つに数えられる。「GOLD」は、最高賞「TROPHY」、続く「DOUBLE GOLD」に次ぐもので、「テイスティングアワード」は約80人の審査員が23日間にわたって香りや外観、味、仕上げなどを確認した。

 金龍は1950年、地元の酒蔵に醸造用アルコールを供給する会社として設立。新たな収益事業としてウイスキー製造に着目し、鳥海山の湧き水を水道水として供給する遊佐町吉出に蒸留棟1棟と熟成棟2棟を建設。2018年9月27日付で酒田税務署からウイスキー製造免許を受け、翌10月から蒸留を開始した。

 受賞したのは、19年1月にかけ仕込んだ約150樽から40樽を厳選し瓶詰めした「ファーストエディション2022」。同社は「遊佐にしかない『世界があこがれる酒』を目指してひたむきに挑戦してきた。ウイスキーの本場・英国のコンテストで評価され、大変喜ばしく誇りに思うとともに、今後の励みになる」とコメントした。

ISCで「GOLD」を受賞した「ファーストエディション2022」
ISCで「GOLD」を受賞した「ファーストエディション2022」



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