2022年(令和4年) 4月30日(土)付紙面より
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庄内警察署長
吉田 克志(よしだ かつし)さん
県警察本部刑事部機動捜査隊長からこの春庄内署長に着任した。酒田署勤務が多く庄内地区での勤務は20年以上と長いが、庄内署は初めて。「庄内署は少数精鋭。比較的経験を積んでいる署員が多いので一人一人のさらなるレベルアップを図っていきたい」と話す。
1983年に拝命し、酒田署本町交番を振り出しに、主に刑事畑を歩んできた。庄内関係では同署刑事一課長、同署刑事官のほか、鶴岡署副署長など歴任。2019年5月に東根市で発生した女性医師殺害事件では広域捜査官として事件解決に尽力した。「最初に立てた捜査方針を信じて犯人を検挙できたが、それまでは毎日が手探りで不安との戦いだった」と当時を振り返る。
着任時の訓示では「一致団結・総合力の発揮」を掲げた。好きな言葉は「感謝」。「捜査員は自分がメインだと思ってしまいがち。まず聞き込みなどで住民の協力がなければ上手く行かないので『住民に感謝』、実際に捜査に関わらない人たちも捜査資機材の調達などいろいろな面で力を貸してくれている『同僚部下への感謝』、そして『家族に感謝』。捜査員の先輩から教えられた」と懐かし気に話した。
最上町出身。温泉巡りが楽しみの一つ。「子どものころからよく温泉に連れて行ってもらった。今でも暇があれば行く」と顔をほころばせる。「長く捜査に関わってきたので自分の技術や経験を若い部下たちに伝えていきたい」と。一男一女は独立し、酒田市の自宅には妻と愛犬がいる。58歳。
2022年(令和4年) 4月30日(土)付紙面より
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鶴岡市は、校舎の老朽化に伴い全面改築を計画している朝暘第五小学校(切添町)の実施設計をまとめた。現在のグラウンド部分に新校舎と新体育館を建設し、新たに第五学区の放課後児童クラブ(学童保育所)を合築する。現時点では本年度の後半に着工、2023年度完成のスケジュールを見込んでいるが、社会情勢を反映した建設資材価格の上昇、調達難といった課題があり、市は工程や事業費について今後、精査していく。
現在の校舎の大半は1966(昭和41)年に完成。これまでに大規模改修などで対応してきたが、建築後50年以上が経過し、地元から早期改築が要望されていた。
新校舎・体育館は敷地内南側のグラウンド部分に建設する。計画では鉄筋コンクリート造りで、校舎棟が2階建てと3階建ての2棟、体育館は2階建てとし、延床面積約7400平方メートル。校舎棟の1階に玄関、理科室や家庭科室、音楽室、特別支援教室など、2階に1―3年生の普通教室や職員室、図書室など、3階に4―6年生の普通教室などを配置。1―3階にはそれぞれ多目的ホールを設ける。体育館は1階部分がアリーナとなる。同校の児童数は現在361人。普通教室は各学年2クラスずつ計12クラスを配置する。
放課後児童クラブは、鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積約850平方メートル。体育館脇に整備する。第五学区学童保育所は現在、民間施設を借り上げるなど学校周辺に複数個所分散する形で運営されている。
現時点の改築事業スケジュールは、22―23年度に校舎・体育館、放課後児童クラブの建設を進め、24年度に旧校舎解体、25年度にグラウンド、プール整備と外構工事を見込み、新校舎での授業は24年度当初を予定している。
2022年(令和4年) 4月30日(土)付紙面より
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酒田市升田の名瀑(ばく)玉簾(たますだれ)の滝」で28日夜、恒例のライトアップが始まり、幻想的な雰囲気を醸し出している。
玉簾の滝は落差約63メートル、幅約5メートル。弘法大師が命名したと伝えられ、かつては山岳宗教の修験場だったという。現在は同市を代表する観光スポットの一つとなっており、ライトアップは地元の升田自治会(高橋隆寛会長)が毎年この時期とお盆に行っている。
御嶽神社への参道にも青色のLED(発光ダイオード)が設置され、幽玄の世界へいざなっている。神社から奥に進むと突然視界が開け、ひんやりとした空気の中、降雨や雪代で水量を増した滝が淡く照らされ、圧倒的な存在感を持って迫ってくる。初日の28日夜には多くの行楽客が訪れ、滝つぼを眺めたり、写真を撮るなど思い思いに楽しんでいた。点灯は5月8日(日)まで行われ、時間は日没から午後9時まで。