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2023年(令和5年) 1月24日(火)付紙面より

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山形の魅力体感 国内外へ発信 県内在住外国人バスツアー

 県内で働く外国出身の人たちに、山形の魅力を体感して国内外へ発信してもらうための「県内在住外国人やまがた魅力体験・発信バスツアー」の第4弾が21日、酒田、鶴岡両市などで行われた。

 ツアーを通じて本県の魅力を外国人労働者に知ってもらい、SNSなどで発信することでインバウンド拡大につなげようと、県が企画。参加条件は▽県に来て5年以内の外国籍であること▽ツアー内容をSNSなどで発信する▽在留資格が就労可であること―など。今回は計19人が参加した。

 第4弾となる今回は、戸沢村の戸沢藩船番所で舟下りを体験、酒田市の舞娘(まいこ)茶屋 相馬樓」で酒田舞娘の演舞を観覧した後、鶴岡市の羽黒山で山伏による祈祷(きとう)を受ける内容。

 このうち相馬樓では建物の造りを興味津々で見学し、しそ巻きやむきそば、芋がらのみそ汁など郷土料理が並べられた御膳に舌鼓を打った。その後、地方(じかた)の小鈴姐さんの奏でる三味線に合わせ酒田舞娘が「庄内おばこ」「酒田甚句」など披露、参加者は所作の一つ一つの美しさに見入っていた。

 家族でインドから米沢市に移住したという英語教師のシンシェイ・ホウキッブさん(30)は「ツアーの参加は2回目。舞娘さんの動作がとても美しかった。庄内には初めて来たが、とても良い印象を持った。次は家族旅行で来てみたい」と。山辺町在住で山形市の養豚場で働いているリカルド・デアエルイッチさん(30)=アルゼンチン出身=は「とても楽しい経験。酒田は以前来たことがあったが観光ができず風が強いと思っただけだった。今回は舞娘さん、芸妓さんを初めて見ることができてとてもうれしい」と話した。

相馬樓で酒田の料亭文化に触れたツアー参加者
相馬樓で酒田の料亭文化に触れたツアー参加者


2023年(令和5年) 1月24日(火)付紙面より

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情熱的にアリア響かせ 2年ぶりに鶴岡音楽祭

 「雪の降るまちを」鶴岡冬まつりのメイン行事「鶴岡音楽祭2023」が21日、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡で開かれた。昨年は新型コロナウイルス感染拡大のため直前で中止となり2年ぶりの開催。数々のオペラ公演で活躍しているメゾ・ソプラノ歌手の清水華澄さんと山形交響楽団が共演し、「フィガロの結婚」「カルメン」など有名なオペラのアリアを響かせた。

 第1部は山形交響楽団がステージに登場し、モーツァルト「交響曲第31番ニ短調『パリ』K.297」の第1?3楽章を演奏した。

 第2部は酒田市出身の工藤俊幸さんの指揮と山形交響楽団の演奏で清水さんがモーツァルト「フィガロの結婚」より『恋とはどんなものかしら』や、ビゼー「カルメン」より『ハバネラ』などを情熱的に歌った。

 例年は作曲家・故中田喜直氏の名曲「雪の降るまちを」を観客も交え大合唱するが、新型コロナの感染拡大防止に配慮し今回は清水さんの歌声でステージの幕を閉じた。

 音楽祭は「雪の降るまちを」が、中田氏が鶴岡の冬の思い出をモチーフに作曲したことにちなみ鶴岡冬まつり実行委員会が1986年から始め、今年で38回目。オープニングでは、中田氏ゆかりの斎小児童のミュージックベル隊が恒例の「雪の降るまちを」の演奏を披露し大きな拍手が送られた。

鶴岡音楽祭が2年ぶりに開かれ、清水さん(左)が有名なオペラの一節を情熱的に歌った
鶴岡音楽祭が2年ぶりに開かれ、清水さん(左)が有名なオペラの一節を情熱的に歌った



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