2022年(令和4年) 10月4日(火)付紙面より
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鶴岡市の市制施行17周年記念式典が1日、同市の東京第一ホテル鶴岡で開かれ、市内の各界の代表ら約200人が出席し、市勢発展への決意を新たにした。席上、地方自治や産業経済、社会福祉などの分野で顕著な功績のあった市政功労者10人が表彰された。
2005年10月1日に鶴岡、藤島、羽黒、櫛引、朝日、温海の旧6市町村が合併し新鶴岡市が誕生したことを記念するもの。式典では、市民憲章を唱和し、皆川治市長が「合併して17年。各地域がその特性を最大限に生かし、第2次総合計画に基づく創造と伝統のまちづくりとともに、多様性が発揮される取り組みを推進していく」と式辞を述べた。
市表彰条例に基づく市政功労者として、地方自治功労で前市長の榎本政規氏(鶴岡市少連寺)、前市議の中澤洋氏(日吉町)、元市議会議長の佐藤文一氏(越中山)、元市議会議長の齋藤久氏(宝徳)、前市議の加賀山茂氏(播磨)の5人、文化功労で市芸術文化協会長の東山昭子氏(大宝寺町)の1人、社会福祉・市民生活功労で前市町内会連合会長の山田登氏(桜新町)、前市公民館連絡協議会長の須藤賢三氏(美原町)、市障害者施策推進協議会長の櫻井好和氏(上畑町)、市民生児童委員協議会連合会長の板垣壯典氏(宝町)の4人の計10人に、皆川市長から表彰状が手渡された。
来賓の芳賀道也参院議員、吉村美栄子知事(代理・高橋正美県庄内総合支庁長)が祝辞を述べ、祝賀会では温海嶽熊野神社獅子舞が上演された。
2022年(令和4年) 10月4日(火)付紙面より
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本年度の鶴岡市総合防災訓練が2日、同市朝日地域で行われた。「庄内南部を震源とするマグニチュード6・9の地震が発生」といった想定で、小学生を含む地元住民など約600人が参加。避難や土砂災害救出救助、放水など各種訓練が繰り広げられた。
鶴岡市は防災活動の円滑化、関係機関相互の協力体制強化、地域住民の防災意識高揚などを目的に、毎年秋に大規模災害発生を想定した総合的な防災訓練を実施している。昨年はコロナ禍で中止となり、2年ぶりの開催となった。
今回はあさひ小学校(小澤敏一校長、児童121人)を主会場に、周辺の市朝日庁舎や朝日中央コミュニティセンターで訓練が行われ、朝日地域の約20自治会、あさひ小の全校児童と教員、市や防災関係機関などが参加した。
訓練は「2日午前8時、庄内平野東縁断層帯の庄内南部を震源とするマグニチュード6・9の地震が発生。朝日庁舎の震度計は震度6強を記録した。この地震の影響で、朝日地区では人的被害、家屋破損、土砂災害などが数カ所発生」といった想定で行われた。災害発生後、災害対策本部を仮想設置し、朝日地区の住民の避難訓練や朝日庁舎の防災無線訓練などが繰り広げられた。
このうち土砂災害救出救助訓練では、鶴岡市消防本部の救助隊が倒木などで車両に閉じ込められた負傷者を救出。チェーンソーで木を切断し、車両のドアやフロントガラスを除去して救出スペースを確保するなど、本番さながらの迅速な動きを見せていた。
また、あさひ小の児童たちは災害発生を知らせる非常ベルと避難誘導の校内放送を受け、学年ごとにグラウンドへ避難。その後、同小周辺に設置した各ブースで、災害時に活躍する自衛隊の特殊車両や震度7の揺れを体験できる起震車への乗車のほか、小型ポンプからの放水などを体験した。
1年生の小林美緒さん(6)は「自衛隊の高機動車に乗せてもらった。運転席にヘルメットやリュックがあって災害が起こった時に活躍することが分かった」と話していた。