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2022年(令和4年) 10月14日(金)付紙面より

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大手門に通じる土橋の一部検出 鶴岡 鶴ケ岡城跡発掘調査説明会

 鶴岡市の鶴ケ岡城跡発掘調査説明会が12、13日の両日、鶴岡公園そばの同市馬場町の現地で行われた。城跡の東側で大手門に通じる出入り口部分の土橋の基礎跡が検出され、調査した県埋蔵文化財センターの担当者は「藩主が参勤交代などの際は、この土橋を通っていたと考えられる」と説明した。

 検出されたのは、大手門前の堀と防御拠点の「馬出(うまだし)」の堀の間にあった土橋の一部。古絵図で馬出とともに存在は知られていたが、遺構が確認されたのは初めて。基礎跡は、最長約2メートルの丸太状の杭(くい)約100本が南北方向に約13メートルにわたって打ち込まれて横板が渡され、赤川の川石などとみられるこぶし大の石が埋め込まれていた。土橋の崩落を防ぐ土留めとみられる。さらに、発掘区域では鶴ケ岡城が整備される以前の中世の溝跡のような痕跡も確認された。

 説明会で同センターの草野潤平主任調査研究員は、土の堆積や杭の打ち方などから、「時代によって土橋が修復されたり造り変えられたりした可能性がある」と解説。今後、杭に使った木の種類や年代測定などを進め、年代ごとの土橋の形状なども調べる予定。

 鶴ケ岡城は、元和8(1622)年10月の酒井忠勝(ただかつ)公の入部で酒井家の居城となり、大手門築造後の1650年代頃に馬出などが造られたとみられている。城は1876(明治9)年に取り壊された。発掘調査は道路拡幅工事に伴うもので、昨年11月には馬出の一部と推定される石積みの遺構が見つかり、同市の金峯山で採掘された花こう岩類の「金峯石」も検出された。同センターは今年6―10月に馬出の遺構隣接部分で追加調査を行っている。

鶴ケ岡城大手門に通じる土橋の基礎跡が見つかった発掘調査現場=12日の現地説明会
鶴ケ岡城大手門に通じる土橋の基礎跡が見つかった発掘調査現場=12日の現地説明会


2022年(令和4年) 10月14日(金)付紙面より

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本年度の酒田市民表彰 9個人2団体の功績たたえる

 酒田市は、市表彰規則に基づく市民表彰を9個人2団体に贈ると発表した。表彰式は来月2日(水)午前10時から、同市のベルナール酒田で行われる。

 市民生活の向上や公共的活動に尽くした人、市民の模範となる篤行者を表彰するもの。本年度の受賞者は、▽櫻田冬氏(85)=観音寺、公益活動▽佐藤文司氏(85)=東泉町三丁目、統計調査▽堀勝幸氏(84)=麓、山岳遭難救助▽久松光喜氏(75)=田沢、住民自治▽小林悟氏(75)=山谷、住民自治▽小巻繁氏(74)=大川渡、住民自治▽遠田健一氏(73)=上安町二丁目、人権擁護活動▽伊藤優子氏(72)=新橋一丁目、統計調査▽山口羊一氏(66)=曙町一丁目、体育振興―の9人と、酒田市土門拳文化賞友の会(文化・芸術振興)、鳥海やわたインタープリター協会(自然保護・地域振興)の2団体。

 受賞者の主な功績は次の通り。

 ▽櫻田氏=2007年に旧市町4つの消費者団体をまとめ上げ、市消費者団体連絡協議会の初代会長に就任、会の発展に貢献した。
 ▽佐藤氏=1975年に国勢調査に従事して以来、47年にわたって統計調査員としての実績を重ねてきた。市統計調査員協議会理事。
 ▽堀氏=1955年から70年近くにわたって山岳遭難救助活動に携わり、若手救助隊員の育成にも尽力した。
 ▽久松氏=2014年に平田自治会長会の副会長に就任。豊富な知識と強い責任感で地域住民のため力を尽くした。
 ▽小林氏=2014年に平田自治会長会の副会長に就任。16年に平田民生・児童委員協議会の会長も務め、社会福祉向上に尽力した。
 ▽小巻氏=2013年に松山地区自治会連合会の副会長に就任。市自治会連合会連絡協議会でも理事・監事の要職を務めた。
 ▽遠田氏=2015年から現在に至るまで酒田人権擁護委員協議会長を務め、時代に合わせた組織の見直しなどに取り組んでいる。
 ▽伊藤氏=1985年に国勢調査に従事して以来、37年にわたって統計調査員として116回を数える調査に携わってきた。
 ▽山口氏=酒田市体育振興会副会長など歴任。酒田六中学区の総合型地域スポーツクラブ「六華スポーツクラブ」の設立に尽力した。
 ▽酒田市土門拳文化賞友の会=市制定「土門拳文化賞」の歴代入賞者で2012年に設立。同賞の名声を高める活動を展開している。
 ▽鳥海やわたインタープリター協会=2000年の設立以来、地域振興、自然環境保全に尽力。自然体験教室の受け入れなども実施。



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