2024年(令和6年) 6月2日(日)付紙面より
ツイート
15歳以下の選手を対象に今月29(土)、30(日)の両日、鶴岡市小真木原総合体育館で開催される「国際バドミントンU16庄内2024」の記者会見が1日、同体育館で行われた。19年に初開催され、コロナ禍で昨年4年ぶりに第2回大会が行われた。3回目となる今回は日本を含む12カ国から32人の代表選手が出場し、シングルス世界一を決定する。
同大会は、慶應義塾大先端生命科学研究所の前所長で名誉教授、鶴岡市名誉市民の冨田勝氏が中心となって設立した一般社団法人世界バドミントンU16推進協議会が主催。
今回はデンマーク、フランス、スペイン、スコットランドなど欧州圏や、北米圏の米国とカナダ、アジア圏のインドネシア、韓国、タイ、オセアニア圏のオーストラリアとニュージーランドと世界の強豪国から男女24人が来日する。国内からはU16代表4人と県代表2人、開催地の鶴岡市代表として剱持光陽(鶴岡一中3年)と廣瀬朱(同)の2選手が出場する。
29日は午前9時から予選リーグ、30日は午前8時から決勝トーナメントが行われる。入場無料。初日は午後6時からジュニア向けのバドミントン教室が開催される。
会見で大会実行委員長の冨田氏は「英国のウィンブルドンは小さな町だがテニスの世界四大大会が開かれるため、競技者で名前を知らない人はいない。国際大会を庄内で開催することで、この地をバドミントンにおけるウィンブルドンにしたい」と述べるとともに、「世界のトッププレーヤーを間近で見る庄内の子どもたちへ『世界はそれほど遠くない』ことを知ってもらい、選手と交流することで将来の糧となれば」と語った。
また、鶴岡市代表の剱持選手は「国際大会で自分ができないプレーを学びたい」、廣瀬選手は「強豪選手の技術を参考にし、交流も大事にしたい」とそれぞれ抱負を語った。
2024年(令和6年) 6月2日(日)付紙面より
ツイート
200キロの超大物マグロ水揚げ―。鶴岡市の由良沖で31日、100キロ、150キロ、200キロの3本のクロマグロがはえ縄で漁獲された。県漁協由良総括支所は「庄内沖で200キロのマグロが取れるのは珍しい」と話している。同日夕に由良漁港の市場で競りにかけられ、200キロのマグロには1キロ5000円の値が付いた。
水揚げしたのは同漁港所属の輝修丸(石塚修船長)。30日深夜に出漁し、由良沖で長さ6キロのはえ縄にイカの餌で漁を行い、31日午前4時ごろから6時ごろにかけ、次々と大物を漁獲した。
輝修丸は底引き網漁が主だが、2年前から底引き網漁の合間にマグロはえ縄を始めた。庄内沖のマグロ漁は、夏イカ(スルメイカ)を追って北上する初夏が盛期。資源保護のため漁獲枠が定められている。
今季の初漁での大物水揚げに、石塚船長(55)は「近年、庄内沖で大型のマグロが取れると聞いてはえ縄をやり始めたが、まさかこれほどの大物がかかるとは」と驚きながらも、笑みがこぼれていた。
水揚げ作業を手伝った石塚さんの妻は「夫は毎日酒を飲んでいるけど、今日の酒は格別だと思いますよ」とうれしそうに話した。
2024年(令和6年) 6月2日(日)付紙面より
ツイート
「しのたまわく、まなんでしこうしてこれをじしゅうす(子曰学而時習之)」―。庄内藩校致道館の学風を受け継ぎ、半世紀を超えて続く「少年少女古典素読教室」の本年度開講式が1日、鶴岡市の致道博物館内の御隠殿で行われた。同市内の小中学生たちが8月上旬までの2カ月余り、「論語抄」の素読を通じて地域に息づく伝統の学風に触れる。
素読は致道館が奨励した学習法の一つで、中国古典の漢文を大きな声を出して読むのが特徴。教室は、同市が1968年度から2年間、当時の文部省の文化財愛護モデル地区に指定されたことをきっかけに始まり、継続されている。現在は市中央公民館、致道博物館、致道館文化振興会議が共催し開講している。
本年度は市内の小学1年生から中学1年生までの男女12人が受講し、初参加が5人。保護者ら大人3人も受講する。7月下旬までの毎週土曜の朝に40分の学習を行い、夏休み期間の7月29日―8月3日の1週間は午前5時40分から早朝素読に取り組む。
開講式には受講生と保護者、講師陣が出席。主催者の観世安司中央公民館長、酒井忠順致道博物館長、橋本政之致道館文化振興会議会長があいさつし、「学ぶ仲間同士の交流も楽しんで」「素読を通して藩校致道館や致道博物館も身近に感じてください」と激励。講師陣は「勉強で大切な声を出して読むということを学んでほしい」などアドバイス。続いてテキストとなる論語抄の冒頭の一節を全員で素読し、御隠殿に子どもたちの元気な声が響いた。
初めて受講する朝暘六小2年の熊谷凛さん(7)は保育園で論語に触れて好きになり、昨年の「第2回庄内論語素読検定」で初級に合格した。「論語をもっと好きになって、今年は中級合格を目指したい」と目標を語った。致道館文化振興会議は9月に3回目となる論語素読検定を予定している。
2024年(令和6年) 6月2日(日)付紙面より
ツイート
鶴岡市の「道の駅あつみしゃりん」の鼠ケ関水産加工生産組合のブースに31日、「あつみの魚屋・さがなぁや」が開設された。6月13日(木)までの期間限定。旬を迎えたアジやメバル、マグロ、アイナメといった鮮魚と加工品を販売する。
庄内浜の鮮魚を身近に感じてもらおうと、鼠ケ関水産加工生産組合と道の駅あつみを運営する「クアポリス温海」が昨年に続いて店開きした。今回は6月、9月、11月、来年1月の4回を予定。鼠ケ関港で水揚げを誇るホッコクアカエビをはじめヒラメやタイ、イカ、最近漁獲が増えているマグロの販売を予定する。
6月のテーマはマグロで、刺し身のほかに海鮮丼のネタとして提供する。週末限定イベントとして1日、2日(日)、8日(土)、9日(日)は、庄内浜直送の魚介類の中から自分が好きなネタをチョイスして食べる海鮮丼を各日とも午前の部(10時~)と午後の部(正午~)それぞれ限定20食を用意する。しゃりん内の「レストラン早磯」ではすしの盛り合わせ、魚のフライ、煮魚、サザエご飯、魚のマリネ、みそ汁が付く「えっぺ御膳」が楽しめる。さらに2日には「しゃりん道の駅フェスティバル」も開催される。
クアポリス温海の矢口泉支配人(58)は「特に赤エビを盛った『こぼれ紅エビ寿司』(2貫400円)が人気。庄内浜直送の鮮魚の買い物と好きなネタが選べる海鮮丼を楽しんでもらえれば」と話した。
営業時間は午前10時から午後3時。問い合わせはクアポリス温海=電0235(44)3211=へ。