2024年(令和6年) 6月4日(火)付紙面より
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鶴岡市湯温海で2日、「あつみ温泉おもてなしまつり」が開かれ、見頃を迎えた「ばら園」を訪れる観光客を念珠関辨天太鼓の演奏などで出迎えた。
今月末まで繰り広げられる恒例の「ばら園まつり」の一環で、朝市広場を会場に太鼓演奏や歌のステージイベントのほか、アクセサリーや物産販売などのクラフトマルシェ、近くの駐車場でキッチンカー出店などが行われた。
温泉街の熊野神社境内にある「ばら園」には約90種3000本のバラが植えられ、赤やピンク、黄色、白など色とりどりの花が観光客を出迎え。午前中から小雨が降る天候となったが、子ども連れや女性グループ、若いカップルなどが次々と訪れ、きれいに咲いたバラや噴水に浮かべられた花を入れながら写真を撮る光景が続いた。いとこ家族と一緒に訪れた大山小4年の田中結菜(ゆな)さん(9)は「噴水のバラがとってもきれい」と話し、水面のバラに笑顔で触れていた。アーチ状のバラの回廊を巡った女性は「とても良いバラの香りがして、心がほぐれた」と話した。
ばら園まつりは1日に始まり、今月30日(日)までの期間中、土曜限定のバラを浮かべた足湯とライトアップ、地元の特産品をプレゼントするおもてなしキャンペーンなどさまざまなイベントが繰り広げられる。
2024年(令和6年) 6月4日(火)付紙面より
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JA鶴岡のネットメロン初出荷式が3日、鶴岡市のJA鶴岡西郷選果場で行われた。今年は天候に恵まれメロンの生育は順調。主力のアンデスメロンを中心に約50万ケース、販売額は12億円を目標に掲げる。
JA鶴岡西郷支所の担当者によると、生産農家は170人で、作付面積は107ヘクタール。4月上旬に種をまき同下旬にハウスに定植して育ててきた。今年は東京、神奈川の関東方面や岩手、宮城、福島といった東北、地元市場に合わせてアンデスメロン30万ケース、鶴姫メロン6万ケース、鶴姫レッドメロン15万ケースの出荷を目指す。
初日は担当者が形や糖度、ネットの張り具合を検査した後、5キロ入り537箱を大型トラックに積んだ。メロンの糖度を調べたところ17度と高く、関係者は「自信を持って全国へ届けられる」と笑顔を見せた。
出発式でJA鶴岡の伊藤淳代表理事専務は「昨年はこれまで経験のなかったような高温少雨となり目標に届かなかった。今年は順調に生育が進んでいる。生産農家や運送業者、関係機関と連携し目標販売額の12億円を達成したい」とあいさつした。
露地のネットメロンは7月中旬に収穫を迎えるという。
2024年(令和6年) 6月4日(火)付紙面より
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鶴岡市長沼の長沼温泉ぽっぽの湯が1日夕、入浴者数550万人を達成した。
同温泉は2000年4月に開業。1日当たりの平均利用者数は約500人。泉質は湯冷めしにくいといわれるナトリウム塩化物強塩温泉で、皮膚炎や関節痛、神経痛など幅広く効き目があるという。露天風呂からは庄内の田園風景が一望でき、地元民から県外の温泉ファンまで多くの人が通う。
この日午後5時過ぎ、記念すべき550万人目を迎えた。ピタリ賞とその前後賞の入浴客にサービス券やタオルセットなどの記念品が贈られた。
同温泉運営協議会の高橋俊一副会長は「地元の応援や従業員の協力のおかげ。イベント事業にもさらに力を注ぎ、より多くの人に愛される温泉施設を目指したい」と話した。
2024年(令和6年) 6月4日(火)付紙面より
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湯殿山(標高1504メートル)中腹に鎮座する湯殿山神社本宮開山祭が1日、鶴岡市田麦俣の同神社本宮で行われた。県内外から大勢の崇敬者が訪れ、諸願成就を願った。
湯殿山神社本宮には、霊湯がこんこんと湧き出る巨岩がご神体として祭られている。1689(元禄2)年に訪れた松尾芭蕉は「語られぬ 湯殿をぬらす袂(たもと)かな」という句を残した。
この日は午前11時の開山祭を前に白装束姿の崇敬者らが次々と集まり、本宮駐車場は東北各県をはじめ「群馬」「長野」「宇都宮」「横浜」ナンバーなどの車で満車となった。
開山祭では、出羽三山神社の神職が参列者をはらい清めた後、祝詞を奏上。崇敬者の会社名や個人名を読み上げ商売繁盛、家内安全、身体堅固を祈願した。
参拝した人たちは「今年も健康で暮らせるよう願った」と話していた。7月1日は霊峰・月山(標高1984メートル)の開山祭が行われる。