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荘内日報ニュース


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2007年(平成19年) 3月23日(金)付紙面より

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安心な味人気 おばこグループ(酒田市松山地域)梅干しがきっかけシリーズ商品続々

 酒田市松山地域の女性5人でつくる「おばこグループ」=富樫成子代表(63)=が手作りしている梅干しや赤ジソ濃縮ドリンクなどのシリーズ商品が、「おいしい」「安心できる」などとして口コミで人気が広がっている。今年に入り、新商品の梅酢飲料「うめ?酢」も登場。富樫代表は「毎日の食生活の中で安心して食べられるものを提供していきたい」と話している。

 おばこグループは1997年、減反に伴う収入源確保を目的に発足。以前から旧松山町の特産として地元で栽培されていた「おばこ梅」に着目し、梅干し作りを決意。「自分たちのために始めるのだから」(富樫代表)と農協などの助成を受けずに5人で出資金を出し合い、転作田に植栽するところからスタートさせた。

 収穫した梅は、添加物などは一切使わず手作業で梅干しへ加工。2年目からは地元のお年寄りに赤ジソの無農薬栽培を委託するなど、製法や原料にこだわった丁寧な商品づくりで徐々に浸透。一方、地元の生産者からも梅を高値で買い取ったことから原料が集まるようになり、近年は2トンを漬けるまでになった。

 そうした中で、99年に赤ジソ原液「おいしそう」(500ミリリットル、900円)を発売。健康ブームの追い風もあり、クエン酸入りの原液を飲み続けた人からは「アレルギー症状が軽減された」などと反響があった。

 その後も食べ切りパックの干し梅「うめこさん」(5粒入り、120円)などを商品化。今年に入ってから生まれた「うめ?酢」(500ミリリットル、1000円)は、穀物酢と国産はちみつをブレンド。水や炭酸水で割って飲むと、梅酢の清涼感にはちみつのコクが加わり、飲みやすい味に仕上がっている。

 富樫代表は「消費者が口に入れるものだからと、きちんとした商品づくりを心掛けてきた。地元でできた商品としてもっと多くの人に知ってもらえたら」と話している。
 おばこグループの商品は産直施設「めんたま畑」などで取り扱っている。問い合わせは富樫代表=電0234(62)2957=へ。

新商品「うめ?酢」などを手にする富樫代表
新商品「うめ?酢」などを手にする富樫代表


2007年(平成19年) 3月23日(金)付紙面より

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11議席に16人名乗り 県議選告示まで一週間 3選挙区とも激戦必至

 統一地方選で行われる県議選は、30日の告示まで1週間となった。庄内の3選挙区では、定数11に対し現新合わせて16人が名乗りを上げている。市町村合併と定数見直しによる区割りの変更に伴い、各選挙区とも従来の構図が一変した。告示を前に早くも戦いはヒートアップしている。

 今回の県議選は、庄内地方は鶴岡市区、酒田市・飽海郡区、東田川郡区の3選挙区に再編された。鶴岡市区は旧鶴岡市・西田川郡区に旧東田川郡区の一部を加えた定数5、東田川郡区は余目、立川両町が合併した庄内町と三川町で構成し定数1、酒田市・飽海郡区は旧酒田市と旧飽海3町、遊佐町が合区され定数は5。

 現時点で3選挙区に立候補を予定しているのは現職11人、新人5人。政党別では自民6人、共産2人、民主と社民が各1人、無所属6人となっている。ほかに立候補に向けた動きはなく、候補者数が16人となる公算が大きい。

 鶴岡市区に立候補を予定しているのは、自民が現職の阿部信矢氏(60)と志田英紀氏(56)、新人の菅原元氏(56)、社民が現職の田辺省二氏(73)、共産が現職の笹山一夫氏(64)、無所属で新人の阿部昇司氏(56)の6人。1人超の少数激戦となる。

 旧鶴岡市からは現職4人、旧東田川郡から新人2人が出馬。選挙区変更に加え、4年前の鶴岡市区は無投票とあって旧鶴岡市の現職4人も危機感を強める。民主の推薦を受ける旧藤島町長、勇退する松浦安雄県議の後継指名を受けた新人は、地盤とする旧町の有権者数が少ない点が不安材料。いずれにせよ流れが読みにくい戦いとの見方で各陣営は一致している。

 酒田市・飽海郡区では、自民が現職の佐藤藤彌氏(63)と森田廣氏(57)、民主が現職の和嶋未希氏(34)、共産が新人の長谷川肇氏(65)、無所属から現職の土田広志氏(57)と星川純一氏(59)、新人の加藤弘氏(48)と齋藤大作氏(45)の8人が立候補を予定している。

 無所属の新人2人が立候補したことで3人超の乱戦模様。安定した支持基盤を持つ現職の牙城に無所属の2新人が食い込み、旧飽海郡地区の現職は旧酒田市勢の攻勢にあい、守りの戦いが予想される。候補者がいない遊佐町での集票合戦もポイントの一つ。共産も議席獲得を目指している。告示後は、当選ラインも含め「見えない戦い」になりそうだ。
 東田川郡区は自民の田沢伸一氏(57)と無所属の吉泉秀男氏(58)の両現職が1議席をめぐり激突する。

 地盤は、吉泉氏が大票田の旧余目町、田沢氏が有権者数が少ない旧立川町。そこに従来、自民候補が多く集票してきた三川町が加わったことで、情勢はほぼ互角と見られている。旧余目町での戦いが雌雄を決する可能性が高いが、合併の是非をめぐり昨年から2度の町長選が行われた三川町の有権者の動向も微妙な影響を与えそうだ。

 どちらかが議席を失うだけに、共に背水の陣で戦いに臨む。告示後は、党派や地域感情など複雑な要因が絡み合い、庄内町を中心に両陣営のサバイバル戦は激しさを増しそうだ。



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