2007年(平成19年) 3月25日(日)付紙面より
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庄内町は、24日から本庁舎と、隣接する余目保健センターで土、日曜窓口開庁サービスをスタートさせた。初日は税務町民課職員を中心に約10人が出勤、窓口を訪れた町民らの応対に当たった。
転出・転入の届け出が増加する年度末、年度始めの土、日曜に窓口開庁を行うことで、仕事などのため平日に役場を訪れることのできない町民への利便性向上を図ろうと行っている。
今回、年度末は3月24、25、31日、年度始めは4月1日の計4日間、平日と同様に午前8時半から午後5時15分まで本庁舎と余目保健センターを開庁。主な業務は、町民係は▽転出・転入、転居の届け出▽戸籍謄抄本、住民票の写し、諸証明の発行▽印鑑登録・印鑑登録廃の届け出―など、住民税係は▽所得証明発行に係る所得確認―など、国保係は▽国民健康保険被保険者証の発行▽福祉医療証の発行―など。
また、3月31日と4月1日の2日間、水道・ガスの使用開始・中止・清算のため企業課業務係の窓口も開ける。
税務町民課の成田和子主査兼町民係長は「初日午前は、転出・転入のため4、5人が訪れた。より多くの人から利用してもらえたら」と話している。
庄内町役場本庁舎などで土、日曜窓口開庁サービスがスタート=24日午前
2007年(平成19年) 3月25日(日)付紙面より
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鶴岡市黒川の春日神社で23日、五穀豊穣(ほうじょう)を願う祈年祭が行われ、能楽ファンが黒川能(国指定重要無形民俗文化財)の奉納舞を楽しんだ。
祈年祭は、11月23日に行われる新嘗祭(にいなめさい)とともに同神社を代表する農耕神事。祝詞奉上に続き、笛や琴の音色に合わせて神官が鍬(くわ)や鋤(すき)で土を掘り返し、巫女(みこ)姿の子供たちが稲を植えるしぐさで農作業の様子を舞い、今年の豊作を願った。
今年の奉納舞は下座が能「当麻(たえま)」と狂言「蟹山伏(かにやまぶし)」、上座が能「羅生門」の計3番。このうち「当麻」は、念仏宗の僧の一行が当麻寺で老尼と若い女に出会い、中将姫がこの山にこもり、阿弥陀如来に祈ると老尼となって曼荼羅を与えたという「当麻の曼荼羅」の話を聞く。老尼はその時の老尼は自身であることを明かし、雲に乗って上っていったという物語。
舞台では演者たちが黒川能独特の謡と舞を繰り広げ、能楽ファンを魅了していた。
黒川能の奉納舞で今年の豊作を願った