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荘内日報ニュース


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2007年(平成19年) 3月29日(木)付紙面より

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庄内ブルーリボンの会へ署名簿 齋藤さん(旧平田出身)同級生ら6000人分

 旧平田町山谷(現酒田市山谷)出身で、北朝鮮に拉致された可能性がある齋藤武さん(失跡当時38歳)ら日本人全員の救出を目指そうと、齋藤さんの県立庄内農業高校時代の同級生たちがこのほど、署名運動を展開。3カ月ほどで約6000人分が集まり27日、救出に向けた諸活動を繰り広げている「庄内ブルーリボンの会」(佐藤忠智会長、会員153人)に贈呈した。

 齋藤さんは1964年に同校卒業後、上京。横浜市内に住んでいた83年10月、母親に電話をかけたのを最後に行方が分からなくなった。特定失踪者問題協議会は2005年9月に特定失踪者として齋藤さんを公表。これを受け昨年4月、齋藤さんの中学時代の同級生たちが中心となり同会を立ち上げた。

 齋藤さんを含め北朝鮮に拉致された可能性のある日本人全員の早期救出を目指そうと、元余目町長の奥山俊一さん(庄内町)、旧八幡町長の後藤孝司さん(酒田市)ら齋藤さんの庄内農業高時代の同級生12人が発起人となり、1月に署名活動をスタート。約3カ月間で6027人分の署名が集まった。

 この日の署名簿贈呈式は、酒田市のひらたタウンセンターで行われ、佐藤会長ら同会役員、奥山さん、後藤さんらが出席。佐藤会長が会設立からこれまでの活動内容について報告した後、齋藤さんの兄・恵一さん(64)=酒田市山谷=が「1日も早く、兄弟として会える日が来ればと思っている」とあいさつ。奥山さんが佐藤会長に署名簿を手渡した。

 同会では、今年6月25日に内閣府大臣官房拉致被害者等支援対策室長の河内隆さんを招き講演会を開催する予定。この席上、会で集めたものとともに、庄内農高同級生による署名簿を河内さんに手渡す方針。また、同月18日から6日間、同市総合文化センターを会場に、拉致被害者支援ポスター展を開催する。
          

齋藤さんの庄内農業高同級生を代表して奥山さん(右)が佐藤会長(左)に署名簿を手渡した
齋藤さんの庄内農業高同級生を代表して奥山さん(右)が佐藤会長(左)に署名簿を手渡した


2007年(平成19年) 3月29日(木)付紙面より

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転用か新造車両導入 羽越本線高速化 JRが2計画案示す

 山形、新潟両県共同で設置した「羽越本線の高速化と地域活性化に関する検討委員会」(委員長・家田仁東京大大学院教授)の第3回会合が27日、新潟県村上市で開かれ、高速化車両の導入方法についてJR東日本側から、別路線からの転用と新造車両の2つの計画案が示された。

 JR側の説明によると車両計画は、1JR東日本の車両取替計画に合わせた更新2新造車両の導入―の2案。いずれも最高速度が現在の時速120キロから同130キロへと高速化対応の性能とした。 1の場合は羽越本線が交流・直流併用路線のため、転用車両が制限される可能性はあるが車両費を上乗せする必要がない。2の場合はカーブで車体が傾斜する振り子車両で110億円、非振り子車両は72億円かかり、事業費に上乗せとなる。ただ、路線イメージに合わせた車両開発が可能となる。

 同検討委では、JR新潟駅同一ホーム化に合わせて在来線を改良する方式を有力な選択肢として検討している。この場合、県などの調査では229億円の総事業が必要とされている。また、第2回会合では、JR側からカーブ手前で速度規制が必要なため高速化改良できない分岐部分や、ATS(自動列車停車装置)については比較的安い「ATS―Ps」を採用することで、事業費が約30億円抑えられる見通しが示された。

 この日示された車両計画案のうち、1案を採用した場合、事業費はさらに圧縮されることになり、委員会では次回の第4回会合までに事業費や費用対効果について精査していくことを確認した。

 続いて、新潟、庄内、秋田の沿線自治体で進めている沿線地域全体の活性化策検討についての経過が報告された。ワークショップで提案された「いなほ・美の国」「日本海・夕陽(ひ)・浪漫の国、日本海・夕陽あるいは心の旅の国」といった3地域の共通イメージを紹介。このうち「いなほ―」では3地域のブランド米や食、「日本海―」では日本海に沈む夕日が見られる首都圏から一番近い地理的特性などをアピールしている。

 各委員からは、コンセプトについて「平野だけでなく山と海に挟まれた細長いエリアという沿線の特徴を表現しては」「3地域の米、食材を活用したおにぎり弁当の開発も楽しい。沿線の住民が互いに訪ね合うイベントなどエリア内の交流で盛り上げて」「他地域の二番煎じをしないなど、全体の共通性と各地域の独自性をブレンドした取り組みが肝心」などの提案や意見が出された。

 検討委は5月に鶴岡市で最終会合を開き、報告書に取りまとめる。
          
          

高速化車両の導入計画、沿線活性化について意見を交わした
高速化車両の導入計画、沿線活性化について意見を交わした



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