2012年(平成24年) 7月20日(金)付紙面より
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上手にできたよ―。遊佐町の蕨岡小学校(小松恒彦校長)で18日、「鳴子こけし絵付け教室」が開かれ、4―6年生49人がオリジナルのこけし作りに挑戦した。児童たちの作品は9月1、2の両日、宮城県大崎市の鳴子小学校で開催される「全国こけしまつり」で展示される。
かつて遊佐を治めた豪族・遊佐氏の末裔(まつえい)が、「日本三大こけし」の一つに数えられる「鳴子こけし」で有名な宮城県の旧鳴子町(現・大崎市)に多く住んでいることから両町の交流がスタート。1992年10月には「兄弟町」の盟約を結んだ。
こけしの絵付け教室は交流事業の一環として95年から毎年この時期、鳴子の「こけし工人」が遊佐を訪れ、町内の6小学校回り持ちで児童たちを指導している。
今年、児童を指導したのは、いずれも大崎市在住で、こけし作りに携わり45年という高橋義一さん(61)、同じく33年の大沼秀則さん(52)の2人。人数分の白木こけし(ミズキ材、約18センチ)、彩色用のポスターカラーなどを持参し遊佐町を訪れた。
児童たちを前に、大沼さんが「眉、目などは左から右に筆を動かして描くこと」「前髪は、こけしを逆さにすると描きやすい」「まげやかんざしは自分の好きなように描いて」などとアドバイス。児童は紙に描いて練習した後、白木こけしを手に持ち、筆や色を使い分け目や鼻、口、髪などを慎重に描いていた。
参加児童の1人、伊藤海斗君(11)は「練習よりも本番の方がよくできたと思う。こけしまつりに家族全員で行って、褒めてもらいたいなあ」と話していた。全国こけしまつりでの展示後、こけしは児童たちに返されるという。
2012年(平成24年) 7月20日(金)付紙面より
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鶴岡市湯野浜地区のホテルや旅館、飲食店などによる「湯野浜温泉暴力団排除同盟」の結成式が18日、同地区の湯野浜振興センター・コスパで行われた。本格的な海水浴シーズンを目前に、「暴力団を恐れない」と申し合わせた。
昨年8月に県が暴力団排除条例を制定し、県内各自治体でも同様の条例が整備される中、湯野浜温泉旅館協同組合と湯野浜温泉観光協会が中心となって、地域を挙げての暴力団排除の意識徹底・醸成を目的とした同盟結成の機運が高まった。同盟には同地区の旅館やホテル、民宿、保養所、飲食店、浜茶屋など計34店と湯野浜温泉観光協会1団体が加盟した。
結成式には加盟の店・団体関係者や鶴岡警察署の柿本秀陽署長など30人余りが出席。はじめに同盟の会長に就任した佐藤政湯野浜温泉旅館協同組合理事長が「東北でも最大規模の海水浴場を抱える湯野浜地区から暴力団を排除し、安全安心の観光地として数多くの誘客につなげたい。皆さんのご協力をお願い致します」とあいさつした。
続いて、同組合青年部の菅原昭彦部長が「暴力団を『恐れない』『金を出さない』『利用しない』の暴力団追放3ない運動を実践し、不当要求行為や宿泊・飲食などの施設利用を断固拒否する。警察と連携を強化し、地域一丸となって暴力団排除活動を推進する」と同盟結成を宣言。宣言書を柿本署長に手渡した。柿本署長からは「暴力団お断り」などと書かれたステッカーが贈られた。
結成式後、鶴岡署員と同盟関係者が近くの湯野浜海水浴場などを巡回。同盟結成を知らせるチラシを海水浴客などに配布し、暴力団排除活動の周知を図った。