2012年(平成24年) 8月4日(土)付紙面より
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実験を楽しみながらリサイクルや環境保護について学ぶ「夏休み親子リサイクル体験教室」が2日、鶴岡市水沢の市リサイクルプラザ「くるりん館」で開かれた。小学生たちが紙パックを再利用した手すきのはがき作りや、発泡スチロールを使ったスタンプ作りなどに挑戦した。
同教室は、鶴岡市廃棄物対策課と鶴岡工業高等専門学校が連携し2009年3月に初めて開催。参加者の好評を得たことから同年8月、夏休み期間に合わせて教室を開講した。以来毎年この時期に体験教室を実施している。
今回は市内の小学1―6年生や保護者など26人が参加。市廃棄物対策課が「手すきはがき作り」、鶴岡高専の教員と学生が「スタンプ作り」を担当し、参加者が2グループに分かれてそれぞれのコーナーを体験した。
はがき作りでは、子供たちがミキサーで細かく砕いた牛乳パックを網と容器で手すきしながらはがきの形に整え、水気を切って窓ガラスに張り付けるなどして乾かした。一方、スタンプ作りは、オレンジなどかんきつ類の皮に含まれる油成分「リモネン」が発泡スチロールを溶かす作用を利用した実験。ペンギンや金魚、スイカなどのイラストを描き、リモネンで発泡スチロールを溶かしながら凹凸を付け、絵の具で色を塗って出来上がり。うまくスタンプが押せると「やった、できた」と歓声が上がっていた。
朝暘三小4年の山田陸大君(9)は「スタンプの絵が難しかったけど面白かった。再利用することは面白いことで、環境にも優しいことを知った」と話していた。
2012年(平成24年) 8月4日(土)付紙面より
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「さかたっ子・チャレンジ冒険団」が2、3の両日、酒田市八幡地域の鳥海高原家族旅行村などで繰り広げられた。4日開催の「酒田花火ショー」の種火にするため、子供たちが古代の方法で火起こしに挑戦。苦労しながら採火した。
さまざまな体験や野外学習を通じ、自然への理解や仲間との友情を深めてもらおうと、市中央公民館が市内の小学4―6年生を対象に春と夏、秋か冬の年3回開いている。今回は「夏休み宿泊体験」として開催。市内全域から17人が参加した。
初日は午前9時半から、出羽国府跡とされる城輪(きのわ)柵跡で開講式。その後、火起こし体験に臨み、はずみ車を付けた火きり棒を回して発生させた摩擦熱を利用し、何とか採火した。この火は酒田観光物産協会で4日まで保管し、水上スターマインなど約1万2000発が夜空を焦がす「2012酒田花火ショー」の種火にする。
子供たちは採火後、八幡地域に移動し林間の沼「数河(すご)の池」で魚釣り。また、同旅行村で夕食用のカレー作りに精を出した。夜は高床式のツリーハウスに宿泊。就寝前には星空を観察した。
2日目は朝食後、同旅行村周辺を散策。また、チームに分かれてグラウンドゴルフを体験し、夏休みの楽しい思い出をつくった。