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荘内日報ニュース
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2015年（平成27年） 4月2日（木）付紙面より
ツイート新年度スタート トップら奮起促す
庄内地方の官公庁や民間企業で1日、2015年度のスタートに伴う辞令交付や入社式が行われ、新入社員らが社会人としての一歩を踏み出した。人口減少の進行、若者の定住促進、雇用創出など重要課題が地域に山積する中、それぞれのトップは「前向きな取り組み」を強調した上で、自治体の首長は新年度の始まりに当たって職員に「地方創生に向け一層の奮起を」「誇りと自信を胸に」などと呼び掛け、難題に対する一層の気概と取り組みを促した。
【県庁】午前8時半から辞令交付が行われ、同10時半から吉村美栄子知事が講堂で、係長級以上の職員約500人に訓示。吉村知事は「県内雇用は改善している。昨年は酒田港の国際コンテナ便が輸出入とも過去最高を記録し、今年2月からは週4便となるなど明るい話題も多く、上り調子の中で新年度を迎えた」と述べた。
その上で「山形県にどんな力があり、何が足りないのかを客観的に考え実行していくことが大切。新年度は5月に日台観光サミット、6月からポスト山形ＤＣ、10月にはイタリアのミラノ国際博覧会に本県も参加する。山形が世界に打って出る年であり、来年の全国豊かな海づくり大会開催に向け準備を進める年にしなければならない。スピード感を持ち、対話を重視して心のあったかな県政をつくっていこう」と呼び掛けた。
【鶴岡市役所】午前9時から市役所で新採職員の辞令交付を行った。病院、消防職を含む76人に辞令を手渡した榎本政規市長は「皆さんの目と創意工夫が30年後の鶴岡をつくる。鶴岡をさまざまな観点から見て、どうあるべきかを考えてほしい。一市民として率先して地域の活動にも積極的に参加して、職務に厚みを持った市民に信頼される職員になってほしい」と激励した。
引き続き市総合保健福祉センターで役付き職員163人に辞令を交付。榎本市長は「人口減少をどう克服するかが市政の最大の課題。地方創生は待ったなしであり、国は頑張った自治体を支援する。困難はあるが、その先に鶴岡に夢を感じることができる。力を合わせこの鶴岡を素晴らしいまちにしていこう」と訓示した。
【酒田市役所】午前9時15分から希望ホールで辞令交付式を行い、本間正巳市長が異動職員118人と新採職員28人に辞令を交付した。
引き続き、係長級以上の職員約250人を前に本間市長が訓示。「地方創生が大きな課題。庄内の全5市町は消滅可能性都市といわれ、何もしなければそうなる。これから地方版総合戦略を策定し、人口減少率を減らし、現状維持に持っていかないといけない」とした、その上で「そのために山形新幹線庄内延伸を訴えてきた。どんどん推し進め、県に理解を求め、実現に向かっていきたい」と述べた。そして、「総合戦略は、市民の幸せにどうつながるかが重要。市民の声をいかに反映させ、実現できるか知恵を絞ってほしい。市民と向き合い、一つ一つ丁寧な仕事を」と呼び掛けた。
2015年度がスタート。鶴岡市役所では、榎本市長（右）から新規採用職員一人一人に辞令が手渡された
2015年（平成27年） 4月2日（木）付紙面より
ツイート“呼び物”あつみ温泉朝市開店
鶴岡市のあつみ温泉で恒例の朝市が始まった。海産物の加工品や、しな織、温海かぶなどの特産品が店頭に並び、温泉宿泊客たちを楽しませている。
あつみ温泉の朝市は、江戸中期、「あば」と呼ばれる海岸部の女性たちが新鮮な魚介類や農作物を露店販売したのが始まりとされる。現在はあつみ温泉朝市組合（富樫富男組合長、参加9店）が、温泉街の中心部にある木造平屋建ての長屋式店舗で営業している。
初日の1日は小雨が降るあいにくの天候となったが、店頭にはイカの塩辛などの加工品や、山菜、あつみ温泉名物の元禄餅、べろべろ餅などがずらりと並んだ。「おまけするよ」「食べてみて」などの売り子の呼び掛けに、訪れた人は「もう少しまけてよ」などと値段交渉しながら朝市を楽しんでいた。山形市から家族と旅行で訪れた大澤保夫さん（65）は、「市場ならではの買い物のやりとりが楽しい」と話していた。組合では「浴衣にげた姿で気軽に訪れて」と呼び掛けている。
今シーズンの営業は11月30日まで。営業時間は午前5時半から同8時半まで。
恒例のあつみ温泉朝市が始まった
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