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2015年(平成27年) 4月3日(金)付紙面より

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今年の稲作へ準備着々 芽出し作業始まる

 鶴岡市湯田川の鶴岡市農協湯田川催芽場で種もみの芽出し作業が始まった。作業員たちが種もみの入った袋をお湯に浸して発芽させる作業を進めている。

 温泉湯を使った芽出し作業は、江戸後期の1848(嘉永元)年に当時の田川湯村の大井多右衛門が始めたとされ、地元の由豆佐賣(ゆずさめ)神社に功績をたたえる石碑が残されている。現在は温泉街北側の催芽場のコンクリート水路に温泉湯を引き込んでいる。

 種もみは催芽場で32―33度のお湯に12時間浸した後、水路に渡した板の上でこもを掛けて半日ほど蒸すと発芽が促される。機器を使った芽出しに比べコストが安く、発芽が均一になり苗作りが楽になるなどメリットがある。

 今季は1日に作業中の安全と豊作を願う祈願祭が同所で行われ、種もみの搬入が行われた。お湯に浸す作業は2日早朝に始まり4、5人の作業員が、お湯が満たされた水路に種もみの袋を次々と浸した。この日だけで約1・6トン分に上るという。作業を進める傍らで、農業者が軽トラックなどで種もみが入った袋を持ち込んでいた。

 市農協によると、今季は庄内一円と新潟県村上市などの農家約1000戸から、はえぬきやひとめぼれ、つや姫、コシヒカリなど計約230トンの種もみを預かる予定。ピークは10日前後の見込みで、作業は今月いっぱい続けられる。

 作業に当たっていた男性は「種もみの持ち込みは例年並み。冬の積雪量は少なかったが不安定な天候が続いたこともあり、田起こしは今月中旬ごろから始まるのでは」と話していた。

温かいお湯が満たされた水路に次々と種もみの袋が浸された=2日
温かいお湯が満たされた水路に次々と種もみの袋が浸された=2日


2015年(平成27年) 4月3日(金)付紙面より

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千石船「日和丸」リニューアル 桟橋も整備 自由に乗船可能に

 酒田市の日和山公園にある千石船の模型「日和丸」が大規模改修され1日、供用された。以前から子供たちの「乗りたい」という声があったことを受け、新たに桟橋を整備して乗船できるようにした。

 この模型は、北前船の主要な寄港地としてにぎわった酒田の繁栄を象徴するものとして1984年、市制施行50周年記念事業として市が日和山の修景池の中に設置した。縮尺2分の1サイズで、長さ10・6メートル、幅3・2メートル、帆を含む高さ7・8メートル。30年を経て老朽化したため、市が2014年度の公園整備事業の一環で、約1300万円を掛け大規模改修を行った。

 老朽化した船体の大半を新しい部材に替え、甲板には2メートル四方のデッキを設置。桟橋は幅約1・8メートル、長さ約7・7メートルの木製で、緩やかなスロープで子供や高齢者らも楽に乗船できるようにした。桟橋の導入部には、実際に北前船のバラスト(おもし)を兼ねて運ばれてきた福井特産の「笏谷(しゃくだに)石」で、石畳を設けた。北前船と西回り航路などを解説した看板も設置した。

 時折青空が広がる好天となった2日午前は、春休み中の親子連れなどが訪れ、桟橋に誘われるように次々に乗船。鶴岡市の加茂小5年、齋藤圭吾君(10)は「前から乗りたいと思っていた。船からの眺めは良く、気持ち良かった」と話した。

 市都市計画課では「公園の魅力アップにつながるはず。港町酒田の歴史と往時の雰囲気を楽しんでもらえれば」としている。

 夜間や荒天時は桟橋手前のチェーンのゲートを閉めるが、それ以外は自由に乗船できる。

大規模改修を終え、乗船可能となった「日和丸」=2日午前
大規模改修を終え、乗船可能となった「日和丸」=2日午前



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