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荘内日報ニュース


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2015年(平成27年) 4月4日(土)付紙面より

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待ちに待った学童保育所 楽しく元気!!笑顔いっぱい

 庄内町の余目第四小学校区の町学童保育所「ふれあいホームわごう」が2日、同小学校内に開所した。同町では初となる小学校内の空き教室を利用した学童保育所で、本年度は同校の1―5年生26人が登録した。今回の開所で町内の5小学校区全てに学童保育所が設置された。

 「わごう」は庄内町余目ふれあいホーム実施組織「愛康会」(渡邊綾子理事長)が運営する。同会はボランティアの町民有志で構成されており、これまで「ふれあいホーム家根合」(余目一小学区)、「ふれあいホーム払田」(余目二小学区)、「ふれあいホームひまわり」(余目三小学区)の運営を行ってきた。地域との関わりや世代間交流を重視し、地域ぐるみで子育て支援に取り組んでいる。

 この日、余目四小体育館で開所式が行われ、登録児童や来賓、地区住民など合わせて60人余りが出席。原田眞樹町長が「町民有志から参画いただいている愛康会の取り組みは町づくりの指針となる。保育所の子供たちが伸び伸びと育つことで、より良い町の実現に貢献してもらっている」、渡邊理事長が「余目四小や町、保護者の方々など多くの協力が開設につながった。心から感謝したい」とそれぞれあいさつした。

 続いて「わごう」に登録している児童たちが「待ちに待った保育所ができました。楽しく、元気に、笑顔で遊びたい」とお礼の言葉を述べ、原田町長や渡邊理事長など来賓へ手作りの花を手渡した。その後、関係者がテープカットを行い、開所を祝った。
 
「わごう」は、授業のある平日は放課後から午後7時まで、長期休みの一日保育は午前7時から午後7時まで開設する。平日は指導員とボランティアスタッフ合わせて4人、一日保育は計8人がローテーションを組みながら子供たちに対応する。

渡邊理事長(左から2人目)など関係者がテープカットし保育所の開設を祝った
渡邊理事長(左から2人目)など関係者がテープカットし保育所の開設を祝った

「ふれあいホームわごう」が開所。余目四小の児童たちが帰宅時間までゆっくりと過ごす
「ふれあいホームわごう」が開所。余目四小の児童たちが帰宅時間までゆっくりと過ごす


2015年(平成27年) 4月4日(土)付紙面より

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藤沢周平記念館 開館5周年特別企画展始まる

 鶴岡市立藤沢周平記念館(鈴木晃館長)の開館5周年を記念する特別企画展「作家 藤沢周平の誕生」が3日から同館で始まった。「オール讀物」新人賞に応募し題名だけが残されていた作品の草稿など貴重な資料が公開されており、藤沢さんが直木賞受賞まで作家として修業を積み重ねた様子が伝わってくる。

 資料は、同館が藤沢さんの遺族に依頼して借り受けた草稿など約600点。文壇デビュー前に「オール讀物」の新人賞に応募したものの受賞に至らず、タイトルのみが記録に残されているのは「北斎戯画」(1965年)、「蒿里曲」(同)、「赤い月」(66年)の3作品。このうち「赤い月」の応募原稿は失われたが草稿が残されており、島送りから戻った男を近所の娘が迎え入れる場面から物語が始まっている。「待っている」(64年)、「割れた月」(73年)の2作品と共通した部分が多いとされる。

 また、「蒿里曲」の草稿には、鶴岡市の総穏寺を舞台にしたあだ討ちのストーリーが書かれており、後の「又蔵の火」(74年)の原型となった可能性が高いという。さらに「暗殺の年輪」が直木賞候補になった時、「又蔵の火」を執筆していた藤沢さんは担当編集者に「今回は(「暗殺の年輪」を)候補から外してもらい、『又蔵の火』を候補として検討してもらえないか」と言ったほど一連のストーリーは思い入れが強いという。

 この他、直木賞受賞作品の「暗殺の年輪」の基となったとされる草稿の数々が展示されている。中にはタイトルに続いて3行のみ書いて止まったものもあり、熟慮して何回も考え直した作家の苦悩が垣間見える。オール讀物新人賞受賞の際に贈られ、日課の散歩で生涯愛用した腕時計なども展示されており、藤沢さんの人柄がしのばれる。

 同館は「開館5周年の記念に、貴重な草稿を展示する機会を頂き、遺族の方々に感謝している。藤沢さんの創作に懸ける思い、苦悩を感じ取ってもらえたら」と話していた。展示は10月6日まで。

作家への修業を積み重ねる藤沢さんの姿が読み取れる貴重な資料が展示されている
作家への修業を積み重ねる藤沢さんの姿が読み取れる貴重な資料が展示されている

右側がオール讀物新人賞の受賞で贈られた腕時計。左は直木賞受賞の正賞のもの
右側がオール讀物新人賞の受賞で贈られた腕時計。左は直木賞受賞の正賞のもの



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