2015年(平成27年) 8月11日(火)付紙面より
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近畿地方で行われている全国高校総体(インターハイ)のアーチェリー男子団体で9日、鶴岡南が決勝で大村工(長崎)を破り、初優勝した。
アーチェリー男子団体は奈良県立橿原公苑陸上競技場で行われ、各県代表の計47チームが出場。いずれも3年の大井昌紀(鶴一中卒)、五十嵐大地(同)、熊澤拓巳(鶴四中卒)、吉田大志(鶴三中卒)の4人が出場した鶴岡南は、7日の予選ラウンド(上位3人の得点合計)で全体の5位となり、9日の16チームによる決勝ラウンドに進出した。
決勝ラウンドは3人でチームを組み、熊澤、五十嵐、大井が出場。1回戦で帯広三条(北海道)に5―1、準々決勝で浜松湖東(静岡)に5―1で勝利。準決勝は予選ラウンド1位の東海(愛知)と対戦し、5―4で競り勝ち、勢いに乗った決勝は予選3位の大村工に6―0で快勝。悲願の全国一にチームワークで上り詰めた。
2015年(平成27年) 8月11日(火)付紙面より
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川にせり出すように設置された特設舞台で、鶴岡市櫛引地域に伝わる黒川能(国指定重要無形民俗文化財)を上演する「せせらぎの能」が8日、同市のあつみ温泉街で開かれた。心地よいせせらぎと夜風が演出する能舞台が、訪れた能楽ファンを魅了した。
温泉街散策が楽しめる温海川右岸沿いの「かじか通り」が完成したことを記念し、地域の活力向上を図ろうと、自治会や観光協会、商工会などで組織する「あつみ温泉魅力づくり推進委員会」(会長・遠田茂昌温海温泉自治会長)が2010年から毎年この時期に開催している。
日が沈んだ午後8時すぎ、黒川能下座による「一角仙人」が開演。萬国屋前の温海川にせり出す形の特設ステージで上演される能舞台に、浴衣姿の温泉客や地元住民など大勢の観衆が対岸から見入った。
今年は新たな企画として、プロジェクションマッピングが能舞台を演出。舞台下に設置された幕に、川の流れや春日神社の社紋「六つ目結の紋」が投影された。
福島県須賀川市から家族らと共に訪れた伊佐昌子さん(74)は「能はあまり詳しくないが、心地よい夜風の舞台に見入ってしまった」と話していた。