2020年(令和2年) 10月25日(日)付紙面より
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看護職を目指す地元の高校生を対象に、県庄内保健所が主催する看護師体験セミナーが23日、鶴岡市立荘内病院で開かれ、座学と実技講習で看護師の仕事に理解を深めた。27日には酒田市の日本海総合病院でも同セミナーを開催する。
看護職に魅力を感じてもらう機会を設けることで看護師の人材確保を図ろうと、同保健所が2013年から開催。県看護職員需給推計(今年3月策定)によれば県内における2025年の需要数1万7412人に対し、供給数は1万6768人と、644人の不足が見込まれ、医療提供体制の充実強化が課題となっている。
23日は鶴岡市内5校から男女23人が参加。同保健所による看護学校の情報提供や同病院の看護師が講師役となった実技講習、講話などを実施した。このうち、実技講習ではバイタルサイン測定や手術室体験が行われ、学生はグループに分かれて実際に手術で使用される器具などに触れたりしながら看護師の役割について説明を受けていた。
参加した鶴岡工業高2年の姉崎来輝(らいき)さんは「看護師は女性が多いイメージだったが、今日参加をしてみて男でも活躍できる場面があると思うことができた」とし、同保健所の渡部順子地域保健主幹は「自宅から通うことができる看護を学ぶための学校が庄内にはあるので、安心して勉学に励んでもらい、地元の医療に携わってほしい」と話していた。