2020年(令和2年) 10月29日(木)付紙面より
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国土交通省の山形河川国道事務所と酒田河川国道事務所は27日、鶴岡市と西川町を結ぶ国道112号月山道を利用するドライバーに対し、チラシを配布しながら冬タイヤ早期装着の呼び掛けを行った。昨年は11月15日に月山第一トンネル付近で初雪が観測されており、11月を目安に冬タイヤへの装着を勧めている。
山岳豪雪地帯を通過する月山道は早期積雪の恐れがあり、近年最も早い初雪日で2014年10月28日。ノーマルタイヤによる雪道での立ち往生、事故などを未然に防ぐために早期装着を呼び掛ける活動を10年以上前から展開している。
このうち、鶴岡市では上名川の米の粉の滝ドライブインで実施され、両事務所や道路工事関係者、鶴岡警察署など20人が参加。沿道では冬タイヤ早期装着を呼び掛けるのぼりを掲げ、ドライブイン利用者には直接、声掛けを行った。
同事務所月山国道維持出張所の舘山幸大所長は「11月に入ると月山道はいつ雪が降ってもおかしくない状況になる。急勾配な部分が多数あるので、冬タイヤ装着後もスピードの出し過ぎには十分注意してほしい」と話す。
同署によれば、昨年までの過去5年間、同署管内における人身事故件数は年々減少しているのに対し、月山道での事故件数の割合は増加傾向。特に冬季間の事故発生が多く、1―2月にかけて集中している。