2020年(令和2年) 10月30日(金)付紙面より
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2021年4月で管理所開設から20年目を迎える鶴岡市の月山ダムの記念事業実施に向けた、実行委員会の設立総会が28日、鶴岡市役所で開かれた。流域全体が連携して本年度から来年度にかけ、20年の節目に合わせた記念イベントや周知活動、座談会など多彩な事業を展開することを決めた。
赤川の支川・梵字川の上流にあり、庄内南部の「水がめ」として洪水調整や水道用水供給、水力発電など多目的機能を担う月山ダムは、約40年前の1981年4月に国直轄事業で建設に着手。1780億円の総事業費を投じ2001年10月に完成し、02年4月に国土交通省東北地方整備局月山ダム管理所が開設された。
月山ダム20年記念事業実行委員会は赤川流域の鶴岡、三川、酒田3市町、国交省、県、関係民間団体などで構成した。設立総会で、会長に就いた皆川治鶴岡市長は「地域全体でさらに月山ダムの利活用が図られるよう、記念事業を進めたい」とあいさつ。佐藤勝美月山ダム管理所長は「月山ダムの魅力を再確認・再発信し、地域活性化へと広がりのある取り組みにつなげたい」と述べた。
記念事業計画には、動画やパネルなどによるPR活動、記念ダムカードの配布、季節に合わせた記念見学会や撮影会、ダムがある朝日地域と連携した各種イベントを盛り込んだ。さらにダムを生かした地域づくりなどを考える公開座談会なども開催する。
鶴岡市朝日庁舎と同管理所は実行委設立を記念し、28日―11月3日の日没から午後9時まで、あさひ月山湖展望広場にある「月の女神像」と、ダム堤体のライトアップを行っている。