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2021年(令和3年) 7月13日(火)付紙面より

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「ゆのはまフグ」新たな名物に (鶴岡・湯野浜温泉) 宿泊施設で提供 誘客へ連携 急速冷凍の調理技術生かし 加茂水族館「沖海月」と観光協会

 鶴岡市の湯野浜温泉の宿泊施設で、トラフグ料理を新たな名物「ゆのはまフグ」として提供していくことになり、試食会がこのほど、同市の加茂水族館(奥泉和也館長)内のレストラン「魚匠ダイニング沖海月(おきみづき)」(須田剛史料理長)で行われた。同レストランで調理、急速冷凍したトラフグの刺し身を仕入れ、客へ提供していく。

 湯野浜温泉観光協会(筒井重浩会長)が観光客誘致を図ろうと加茂水族館と連携して始めた。沖海月が国内・庄内産のトラフグを調理し、鮮度を維持できる急速冷凍機で皿のまま冷凍。宿泊施設が、刺し身一人前(50グラム)と2―3人前(100グラム)単位で週に1度仕入れ、客に提供する。

 試食会には宿泊施設の料理担当者や経営者ら約20人が参加。須田料理長から、「提供の約15分前から冷蔵庫で解凍する」などの解凍方法や、山口県産の甘味のあるしょうゆとカボスを搾った果実酢を合わせた秘伝のポン酢の作り方を学んだ。

 試食した参加者たちは「冷凍でも鮮度がまったく落ちていない」「ポン酢はすっきりした酸味がおいしい」などと話していた。

 同観光協会の佐藤航副会長は「観光客に『湯野浜に行けばトラフグが食べられる』と思ってもらえるようになることが目標。現在、フグの調理免許を持った人があまりいないため刺し身のみの提供だが、これからフグの調理講習会なども視野に入れ、いろいろな種類のフグ料理を提供していければ」と話した。

 「ゆのはまフグ」を提供するのは、愉海亭みやじま、游水亭いさごや、龍の湯、一久、竹屋ホテル、華夕美日本海の6施設。愉海亭みやじまでは10日から、宿泊客に追加料理として提供を始めた。中にはネットで販売する施設もある。他の施設でも順次提供していく。

客への刺し身の提供方法を説明する須田料理長(右)
客への刺し身の提供方法を説明する須田料理長(右)



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