2021年(令和3年) 10月10日(日)付紙面より
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酒田商工会議所(弦巻伸会頭)と酒田市、荘内銀行(田尾祐一頭取)が同市中町二丁目に新築した「酒田産業会館」が完成し8日、同会館4階ホールで竣工(しゅんこう)式が行われた。産業振興の拠点施設として11日(月)に各テナントが始動する。
「第1種市街地再開発事業」として3者が事業主体となって旧産業会館跡地に新築した。2915平方メートルの敷地に、鉄骨造り4階建て延べ床面積4443平方メートルの建物を新築。1階は同行酒田中央支店と市産業振興まちづくりセンター・サンロク、ペンギンカフェ、交流情報センター、2階には商議所と同支店、酒田エフエム放送ハーバーラジオ、3階には日本政策金融公庫酒田支店とあいおいニッセイ同和損害保険酒田支社、アクサ生命保険酒田営業所がそれぞれ入る。4階は「酒田まちなかホール」やシェアキッチンなど。建物西側にある駐車場は37台分を確保。総事業費は25億8000万円。
当初は今年3月完成、同5月オープンの計画だったが、建設資材の高騰などで計画を見直したため、ずれ込んだ。この日は関係者計約40人が出席。神事では弦巻会頭、丸山至市長、田尾頭取が神前に玉串をささげた。
弦巻会頭は「5回にも及ぶ新型コロナの大波を乗り越えて完成した。関係者の熱意に応えるためにも中心市街地を元気にする拠点施設にしたい」、丸山市長は「3者が手を携え、しっかり産業振興に取り組んでいく」、田尾頭取は「隅々まで立派な建物を造ってもらい、感謝。これまで以上に地域に貢献したい」とそれぞれ話した。
今年7月までマリーン5清水屋1階エントランスにあったハーバーラジオサテライトスタジオを新産業会館1階プロムナードに設置する。唯一空いていた2階貸事務所も借り手が決まったという。