2022年(令和4年) 8月7日(日)付紙面より
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佐藤主将ナインの思い胸に行進
初戦は7日第3試合VS盈進(広島)
鶴岡東が出場する第104回全国高校野球選手権大会は6日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕し、深紅の大優勝旗をかけた全国49代表校の戦いが始まった。3年ぶり7回目の夏の甲子園出場となった鶴岡東は、大会2日目・7日(日)第3試合の1回戦で、盈進(えいしん)(広島)と対戦する。
6日は午前9時すぎから開会式が行われた。新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、参加選手を各校の主将のみとし、当初予定のベンチ入り選手全員参加から変更し規模を縮小。
入場行進は昨夏の覇者・智辯和歌山を先頭に、南から順に登場。鶴岡東の佐藤叶人主将は山形大会の優勝旗を手に、胸を張って堂々と行進。夢舞台の甲子園のグラウンドに歩を記した。
大会会長あいさつ、末松信介文部科学大臣の祝辞に続き、横浜(神奈川)の玉城陽希主将が「一球一球に全力を注ぎ、一投一打に思いをのせ、全身全霊でプレーし、最高の夏にすることを誓う」と選手宣誓した。始球式は88回大会優勝の斎藤佑樹さん(早稲田実業出、元プロ野球選手)が務めた。
鶴岡東の佐藤主将は「開会式は仲間の分まで堂々としようと思った。(初戦に向け)緊張はしていない。このチームなら勝てる、という自信がある」と語った。
2022年(令和4年) 8月7日(日)付紙面より
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酒田市の東北公益文科大学(神田直弥学長)で5日まで3日間、台湾観光局諮詢委員、台湾観光協会顧問を務める江明清さん(公益大特別招聘(しょうへい)講師)による特別講義「国際観光概論」が行われ、2―4年生60人余が受講。最終日にはこれまでの学びを生かし4―6人ずつ10グループ単位で、東北地方を巡る主として外国人をターゲットにした旅行商品を考案し、それぞれ発表した。最優秀賞を受けたツアーは、公益大と包括連携協定を締結する庄交コーポレーション(鶴岡市錦町、國井英夫社長)の庄交トラベル事業部が商品化に向けてブラッシュアップする。
江さんは台湾観光協会東京事務所長など歴任、現在は複数の大手旅行会社で顧問も務めている。特別講義は今月3日に始まり、学生たちを前に▽国際観光政策と日台観光交流▽自治体における国際観光の取り組み▽国際観光とスポーツの取り組み―などについて説明した。
最終日の5日は、10グループがそれぞれ考案した本県の他、秋田、宮城、福島の各県を巡る旅行商品を8分の持ち時間でプレゼンテーション。江さん、温井亨公益大教授(風景計画、まちづくりなど)、同社関係者ら7人が審査して最優秀、優秀の両賞を決めた。
最優秀に選ばれたのは、「最上川船下り街道ツアー」と銘打って3泊4日の日程で米沢市から酒田市まで最上川沿いをバスで巡り、その土地その土地で歴史や文化、食に触れるツアーを考案したグループ。審査員からは「北前船につながる本県の舟運文化を体感できる。満足度が高いツアー」「ブラッシュアップすれば、すぐに商品化できる」と高い評価を得た。優秀賞は福島県会津地方を2泊3日で回り、戦国時代―幕末の歴史に理解を深めるツアーを考案したグループ。
江さんは「旅行商品はお客さんから『良い旅だった』と感動してもらうことが第一。3日間という短い期間にこれほどまでのツアーを考案した学生たちをたたえたい」と。最優秀賞を受けたツアーは庄交トラベル事業部がブラッシュアップした上で、今回の審査員を務めた剱持伸庄内ゴルフ倶楽部支配人と酒田舞娘(まいこ)3人が今年10月下旬、台湾の学校を回って修学旅行としての活用を広くプロモーションするという。