2023年(令和5年) 2月26日(日)付紙面より
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バンド演奏 小物作り 保護ネコがお出迎え
酒田市の酒田駅前交流拠点施設「ミライニ」で22、23の両日、ネコに関するイベント「ニャンニャンフェスティバル」が開かれ、多くの人でにぎわいを見せた。
2月22日が「ニャンニャンニャン」と読めることから、愛猫家たちでつくる実行委員会が1987年に制定したのが「猫の日」。今年も翌23日の天皇誕生日にかけて全国各地でネコに関するイベントが開催された。ミライニでは今回、市内でイベント制作・運営などを手掛けるLab(小松祐規代表)とともに企画、冬の酒田を盛り上げた。22日は「ミュージックマルシェ」と題して、中央図書館をステージに演奏会が行われ、3バンドが出演。約120人の来場者が落ち着いた音楽に耳を傾けた。
23日は「ねこマルシェ」。地元クラフト作家らが手掛けた、ネコにちなんだグッズ販売のほか、絵付け体験やキーホルダー作りといったワークショップが行われ、多くの来場者が買い物や小物作りを楽しんだ。
市が制定する「酒田ものづくりアワード」を本年度受賞した加藤木工(北今町)の4代目・加藤渉さん(48)のブース内でネコケシの絵付けを体験した池田叶夢さん(7)=庄内町払田=は「ネコのこけしは初めて見た。かわいくて色付けも楽しい。完成したら玄関に飾りたい」と話した。
会場にはイヌ・ネコの保護活動を行っている庄内アニマル倶楽部(佐藤あゆみ代表)のブースも設置され、保護ネコ5匹がケージ内から来場者をお出迎え。佐藤代表は「公共施設の室内イベントで、保護ネコを連れて参加できる機会は今までなかったので本当にありがたい。祭りのポジティブな雰囲気が、保護ネコに同情的なイメージを持たずにシェルター見学や里親面接につながっていて、活動が周知される良いきっかけとなっている」と実感を述べた。