2024年(令和6年) 12月14日(土)付紙面より
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小学生から音楽をより身近に感じてもらおうと、プロの声楽家による音楽アウトリーチが9日、鶴岡市の東栄小学校と黄金小学校で行われた。
これは来年1月に荘銀タクト鶴岡(市文化会館)で行われる同館自主事業の「つるおか市民で歌うオペラ・ガラ・コンサート」の関連事業として行われたもので、本格的な声楽に触れる機会を提供するとともに、地元出身者である先輩アーティストの活躍を目の当たりにすることで音楽に親しんでもらおうと昨年度から実施している。昨年度に引き続き同市出身のバリトン歌手・鈴木集(つどい)さんとソプラノ歌手の佐々木麻子(まこ)さんが両校を訪れ、ピアニストの渡辺啓介さんの伴奏で「紅葉」や「冬の夜」などの日本の歌や、モーツァルトのオペラ「魔笛」から数曲を披露した。東栄小では全校児童63人、黄金小は4―5年生24人がプロの演奏に聴き入った。
東栄小は鈴木さんの母校でもあり、小学校時代の思い出を語っていた。鈴木さんは気持ちを乗せた歌い方をするようにアドバイスしながら、最後に一緒に校歌を歌い交流していた。
「―オペラ・ガラ・コンサート」は来月19日(日)午後2時から荘銀タクト鶴岡大ホールで行われる。佐々木さんのほかに、ソプラノ・尾形志織さん、テノール・宮里直樹さん、バリトン・黒田祐貴さん、フルートの鎌田邦裕さんが出演。指揮は工藤俊幸さん、管弦楽は山形交響楽団。オープニングは斎小ミュージックベル隊の演奏で、合唱は公募したタクトつるおか合唱団が務める。曲目は歌劇「愛の妙薬」「ラ・ボエーム」「カルメン」などから。
チケットは一般S席が3000円、ペアS席が5000円、A席2000円、ペアA席3000円。学生(25歳以下)はS席が1500円、A席が1000円で、学生証の提示が必要。当日券は500円増し。問い合わせは荘銀タクト鶴岡=電0235(24)5188=へ。