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「ゴーヤー」たまらない苦みと食感

南方系野菜をこのコーナーで何度か取り上げている。今回は、良薬は口に…ではないが、好きな人には苦みがたまらないという南の野菜ニガウリ(ゴーヤー)を紹介する。

「ビールによく合うんです。最初は苦いだけでうまいとは思わなかったのに、食べているうちに引き込まれていきました」。酒田市八幡地域の産直「たわわ」でゴーヤーを販売している堀茂雄さん=観音寺=が苦笑いする。

ニガウリは、宮古島でゴーラー、九州でレイシなどと呼ばれているそうだが、沖縄本島のゴーヤーが通り名のようになった。庄内のスーパーや産直でもゴーヤーと書いて販売しているところが多い。

緑色の実がずしりと重いゴーヤー

旧八幡町が沖縄県東村と児童の相互派遣などの交流があった縁で、東村の物産を取り寄せ、たわわで販売している組合員がいる。東村産ゴーヤーも棚に並び、それがなくなるころ、八幡のゴーヤーが登場する。

堀さんは、家庭菜園用のゴーヤーの苗を以前から販売していた。「せっかくゴーヤーがあるのだから、なるべく絶やさないようにしようと組合員とも話し合い」今年から本格栽培に乗り出した。

堀さんの畑に連れて行ってもらった。支柱にゴーヤーのつるが巻き付いている。細いつるにぶら下がっている実が見るからに重そうだ。「先端まで緑色がついたところで収穫します」。濃い緑色は太陽の光をたっぷり吸収した証しだろうか。

ゴーヤーと言えば、豚肉、豆腐などと一緒にいためたチャンプルーが頭に浮かぶ。口にすると「豚肉とは相性がいいですね。うちでもいため物が多いですよ」と堀さんが応じる。そして「ゆでてかつお節をかけて食べてもおいしいです。苦みと歯ごたえのよさを味わってください。ウリやキュウリの仲間なので漬物にもできると思います」と続けた。

ゴーヤーは、タンパク質やビタミンC、カロテン、血糖値を下げるモモルデシンなどを豊富に含む。夏バテ防止にはもってこい。沖縄の人がよく食べるというのもうなずける。

いただいたゴーヤーをさっとゆでてポン酢で食べてみた。ゴーヤー独特の苦みがたまらない。歯触りもいい。ゆでるのもいためるのも火は通し過ぎず、「さっと」がポイントのようだ。生のナスとピーマンと一緒にだし汁に漬けてみた。これもなかなかにいけた。ゆでて冷蔵庫に冷やしておくと重宝しそうだ。

太陽の光をたっぷり浴びて育った堀さんのゴーヤーは1個100~150円。9月いっぱい酒田市法連寺の産直たわわ=電0234(61)1601=で。

堀さんのおすすめレシピ

ゴーヤーのおひたし

○材料

ゴーヤー、しょうゆ、かつお節

○作り方

  1. ゴーヤーは縦半分に切り、白い綿の部分をスプーンでそぎ落としたら薄くスライスする。
  2. スライスしたゴーヤーを熱湯でさっとゆでる。ざるにあけて冷水にさらし水気を切る。
  3. かつお節をふってしょうゆをかけて食べる。

メモ

三杯酢などさっぱりとしたものをかけてもよい。お好みの味付けでどうぞ。

2008年8月30日付紙面掲載

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