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「二十日大根」生が一番、ピクルスでも

立夏を過ぎ、好天が続いていることもあって、暑いと感じるようになった。サラダが食べたいなと思いながら、鶴岡市の産直館のぞみ店をのぞいてみると、赤く小さな丸い実が目に飛び込んできた。二十日大根と書いてある。「ラディッシュとも言います。生で食べるとおいしいですよ。生産者を紹介しましょうか」。スタッフの問いかけに思わずうなずいた。

「急に暑くなったので、葉っぱが日焼けしてしまって」。産直館の3店舗で二十日大根を販売している菅原ゆきさん=谷定=が苦笑いした。早速、ハウスに連れて行ってもらったが、確かに暑い。汗ばむというより、じっとしていると額から汗が流れ落ちそうだ。

例の赤い実がちょんという感じで地面に載っている。半分ぐらいは地中にあると思っていただけにちょっと意外だった。赤カブよりも明るく、透明感があるような赤だ。

見た目はカブのような二十日大根

「大き過ぎず、小さ過ぎず、このぐらいのものが軟らかくておいしい食べごろサイズです」。菅原さんが指で大きさを示す。直径4センチぐらいだろうか。

食べ方を聞くと、「やはり生食が一番です。ゆでて食べたことがありますが、あまりおいしくありませんでした」という答えが返ってきた。おすすめ料理もやはりサラダが中心。「薄くスライスして肉でくるんで食べるのもいいです。ピクルスにすると、『こんな味になるんだー』とびっくりすると思います。赤いのは表面だけで中は白ですが、ピクルスにするとカブと同じように赤くなります。でも、カブとはまた違った味わいです」と教えてくれた。

抜き取った二十日大根をその場でごちそうになった。「葉っぱはカブみたいですが、食べてみると名前の通り大根です」と言われ、1個丸ごと口に入れてみる。一瞬カブかと思ったが、かんでみると確かに大根だ。みずみずしく、辛みと甘みが調和している。

「サラダにするなら花のように刻んで、飾り切りにしてください。彩りもよく、とてもきれいですよ。弁当に入れてもアクセントになると思います」。なるほど、重宝に使えそうだ。

産直館ではどんな人が買って行くのだろう? 疑問を口にすると、「駅前店では場所柄か、飲食店の方も多いみたい。あとハイカラなおねえさんたちです」と答えた後、「センスのいいおねえさんたちに訂正してください」と笑った。

菅原さんの二十日大根は産直館の駅前店、白山店でも5個入り100円で販売している。

菅原さんのおすすめレシピ

二十日大根のピクルス

○材料

二十日大根、塩小さじ1、酢小さじ5、砂糖小さじ5

○作り方

  1. ちょっとだけ残して二十日大根の葉を切り、丸ごとスライダー付きのビニール袋に入れる。
  2. 塩と酢を加える。酢はひたひたになるぐらいの分量が目安。空気を抜いてから冷蔵庫に一晩置く
  3. 漬け汁を捨てたら砂糖をまぶす。1時間ぐらいで食べられる。

2009年5月9日付紙面掲載

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