蝉しぐれ資料館は、オープンセットの近くにある松ケ岡開墾場の蚕室を改修し、映画「蝉しぐれ」の名シーンや台本などを展示、「ミニシアター」としてメーキングビデオも上映している。
かつて養蚕に使われた建物で、常駐している資料館の担当者によると、観光客からよく「この建物は昔、何に使われていたの?」と聞かれるという。出入り口も土間で「とても雰囲気がいい」と喜ばれるそうだ。
オープンセットの一般公開に合わせて開設し、今年4月のオープニングイベントでは、黒土監督や映画に出演した俳優たちが訪れ、テープカットした。映画の公開に伴い、施設を訪れる観光客の数も右肩上がり。宮城や福島、秋田などを中心に大型観光バスで見学に訪れるケースが多いほか、鶴岡市の地図とカメラを片手にした夫婦の姿も目立つという。
資料館の入場は大人300円、中高生が200円。小学生以下は無料となる。オープンセットと資料館に関する問い合わせは鶴岡市羽黒庁舎=電0235(62)2111=へ。