2012年(平成24年) 6月27日(水)付紙面より
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鶴岡市温海川の熊野神社(榎本美和宮司)で23日、創建1200年式年祭が行われ、温海川集落の住民らが心を一つにし、1200年の節目を祝った。
同神社は812(弘仁3)年、和歌山県の熊野本宮大社の榎本久三左太夫が創建したと伝えられている。現在は、同大社の分霊である伊邪奈美命、速須佐之男命、奇稲田姫命の3柱が祭られている。
この日は同集落の住民や福栄地区の関係者、神社本庁(東京都)の献幣使など約50人が参列した。式年祭では、祝詞や祭詞奏上の儀、玉串拝礼などが行われたほか、同集落の住民による獅子舞、福栄小児童2人による巫女(みこ)舞「豊栄の舞」が披露された。参列者たちは厳かな雰囲気の中、これまでの長い歴史を振り返っていた。
午後からは祝賀会が行われ、創建1200年とともに、同神社の改築20周年、神社周辺の森林保全に関する「鎮守の森顕彰」について、県神社庁鶴岡西田川支部の指定を受けたことを盛大に祝った。