2024年(令和6年) 4月14日(日)付紙面より
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史跡と桜の風景楽しむ松ケ岡
松ケ岡桜まつりが13日、鶴岡市羽黒町の松ケ岡開墾場周辺で始まった。訪れた人は満開の桜を眺めながらイベントを楽しんだ。
松ケ岡の桜を楽しんでもらおうと、史跡松ケ岡開墾場管理運営協議会(堀誠会長)が毎年開催している。同協議会によると、開墾場周辺にはソメイヨシノを中心に約50本の桜があり、見頃は23日ごろまで続くという。
この日は本陣や蚕室などの各施設でクラフトワークショップや木工品、草木染めなどの手工芸品の販売などが行われた。このうち「Kibisoショップ」では、人気のシルク生地の販売や端切れの詰め放題が行われ、多くの観光客でにぎわった。
このほか、桜並木周辺には約10店の露店が並ぶ青空マルシェもあり、訪れた人は飲食を楽しみながら満開の桜を思い思いに眺めていた。家族で訪れた安藤善直さん(33)=羽黒町松ケ岡=は「青空に桜が映えてきれい。歴史も感じながら楽しめた」と話していた。松ケ岡桜まつりは14日も行われる。
呼び物「ニシンあぶり」人気 楯山公園
庄内町の「楯山公園桜まつり」が13、14の両日、同町狩川の楯山公園で開催され、観光客らが呼び物のニシンあぶりや豚あぶりなどを買い求めた。
町観光協会が桜の開花に合わせて開催している恒例のまつり。呼び物の「ニシンあぶり」は長い冬が終わった後に最上川を上って魚売りが運んでくる「春告魚」のニシンを高い山などに登って酒と一緒に味わう最上地方で盛んに行われている「かど焼き」と同様の風習とされている。
同公園は庄内平野を一望できるビュースポットとしても人気。世界かんがい施設遺産に登録された北楯大堰の開削などで知られる北館利長公の居城・狩川城跡地に、鶴岡市出身の星野勇三博士の設計で、大正天皇の即位を記念して1915年に公園が整備された。公園の周囲には桜(ソメイヨシノ)約200本が植えられている。
初日の13日には朝から大勢の行楽客が訪れ、間もなく満開となる桜を楽しんだ。ニシンなどをあぶる香ばしい香りが会場に漂い始めると待ちかねたとばかりに次々と買い求めていた。庄内グラウンド・ゴルフ交流大会も行われ、選手のナイスプレーに拍手が送られていた。桜まつりは14日も開催され、あまるめ飛龍太鼓の演奏や庄内カラオケ大会などが行われる。