2024年(令和6年) 10月5日(土)付紙面より
ツイート
今年7月の記録的大雨で被害を受けた酒田市八幡地域の住民らを元気づけようと、芋煮とおにぎりの振る舞いが2日、大沢、日向両コミュニティセンターで行われ、被災者や災害ボランティアらが参加。互いに交流し、親睦を深めた。
八幡地域にある大沢、日向、観音寺、一條の4コミュニティ振興会で組織する「八幡地域コミュニティ振興会連絡協議会」(会長・小松幸雄日向コミュニティ振興会長)が企画。地域全体のにぎわいを創出しようと合同の芋煮会を企画し進めていたが、7月の豪雨を受け中止に。被災者への激励、災害ボランティアへの感謝を伝える場として改めて実施した。
このうち大沢コミセンでは、大沢地区の料理グループ「んめちゃんズ」(遠田恵美子代表)を中心とした地元のボランティア11人が朝から集まり、約70食分の芋煮を大鍋で調理したり、地元産の新米でおにぎりを握った。昼前になると地元住民のほか、災害ボランティアとして同地区で活動した山形大生、県内外の社会福祉協議会職員、市街地住民など多くが訪れ、秋の味覚と会話を楽しんだ。会場では八幡、一條両小、鳥海八幡中の児童・生徒たちによるビデオレターも放映され、子どもたちの激励に顔をほころばせていた。
同市大蕨の池田泰子さん(93)は「久しぶりに顔を合わせた人もいて安心した。親族とも集まれなくなっていたので、ひ孫の姿をビデオレターで見ることができてうれしい」と笑顔で話していた。
9日(水)には観音寺コミセン、市条2区自治会館でも振る舞いが行われる予定。