2025年(令和7年) 5月10日(土)付紙面より
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農作物の順調な生育を願う出羽三山神社(阿部良一宮司)の祈年祭「御田植神事・田舞(たまい)奉仕」が8日、鶴岡市の羽黒山山頂の三神合祭殿で行われた。今年も羽黒高校の女子生徒が巫女(みこ)の早乙女役となり、神社神職らと共に五穀豊穣(ほうじょう)を願う田舞を披露した。
奉仕したのは、いずれも同校3年の金子芽愛(めいな)さん(17)、西村遥菜(はるな)さん(17)、井上春乃さん(18)、井上優花さん(17)、小田悠愛(ゆうな)さん(17)の5人。先月中旬から5回の練習を重ね、本殿での本番に臨んだ。
阿部宮司の祝詞、田を起こして種をまく一連の農作業を模した御田植神事に続いて、同神社の巫女・齋藤奈津記さん、男性神職4人の計10人で、息を合わせて独特の所作を含む伝統の田舞を披露した。
女子生徒の奉仕は昨年初めて行われ、井上春乃さんは昨年に続いての参加で、他の4人は同校チアリーディング部のメンバー。同部キャプテンの井上優花さんは「貴重な体験ができて楽しかった。地元にある高校の生徒として、こうした形で貢献できて良かった。後輩たちにもこの経験を伝えて、貢献してもらいたい」と話していた。
御田植神事などの祈年祭は、7月の「花祭り」、11月の「新嘗(にいなめ)祭」と並ぶ同神社の農耕神事で、本殿には信者ら約100人が参列し、玉串をささげ、豊作を祈願した。