2024年(令和6年) 10月8日(火)付紙面より
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「荘内大祭」が6日、鶴岡市の中心部で行われ、子どもから大人まで総勢440人が古式ゆかしい「大名行列」を繰り広げた。
荘内大祭は1877(明治10)年10月6日、荘内神社の創建を記念して始まった。以来、147年にわたって城下町・鶴岡の歴史と伝統を後世に伝えようと続けられている。目玉の大名行列には例年400人以上の市民が「侍」や「お姫様」となり、旧庄内藩の参勤交代を再現している。
今年は日曜日と重なったこともあり大名行列のメイン会場となった鶴岡市役所前の県道沿いには大勢の市民が集まり、奴(やっこ)振りや少年少女隊士の論語の素読、市内の小学生13人による「豊栄の舞」(巫女(みこ)舞)などを見学。沿道からは「めっこいのー」と声が飛び交い、祭り客のほほ笑みを誘った。
今年の「藩主役」(酒井忠勝公)は武田悠さん(28)=酒田市=が務めた。行列がスタートする前の鶴岡公園では砲術隊や甲冑(かっちゅう)隊の演舞も披露され、見物客を楽しませた。