2024年(令和6年) 10月17日(木)付紙面より
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7月の記録的な大雨で浸水被害に遭い後片付けなどに汗を流してきた地域住民を、季節の料理と手作りスイーツでもてなし、一息ついてもらおうという「おつかれさま食事会」が14日、遊佐町吹浦まちづくりセンターで開かれた。
7月25日の豪雨で月光川の水位が上昇し、河口に位置する吹浦地区では地区内にたまる雨水を川に流せず内水氾濫が発生。中心部は水深1メートルほどまで冠水し、多くの家屋などが床上・床下浸水した。
住民はその後、水に漬かった畳や布団、壊れた家電などの処分に追われ、床板をがして乾燥させるなど、今も親類やボランティアらの手を借りて復旧に取り組んでいる人がいる。
食事会は、被災者らにひとときの安らぎを感じてもらおうと、吹浦まちづくり協議会(筒井義昭会長)が主催した。同地区担当の民生児童委員や庄内地方のボランティアらが調理などで協力。招待に応じた被災者約30人に、豚肉にみそ仕立ての庄内風芋煮、栗とマイタケの炊き込みご飯、手作りしたチーズケーキなどを振る舞った。
つい最近まで家財の後片付けで毎日を過ごしたという60代主婦は「どれもおいしく頂きました。今は一食だけでも献立を考えて作ったり、食器を洗わなくてもいいことがありがたい。本当に助かりました」と感謝していた。