2012年(平成24年) 10月21日(日)付紙面より
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鶴岡市関川地区の「しな織まつり」が20、21の2日間、関川しな織センターなどで開かれ、キノコや赤カブなど特産物の直売、公募した「しな織姫」による機織りの実演などに大勢の家族連れなどでにぎわっている。
しな織(布)は、沖縄県の芭蕉布、静岡県の葛布とともに「日本三大古代布」とされ、2005年には経済産業大臣から「伝統的工芸品」に指定された。まつりはこのしな織を目玉に地域の魅力を発信しようと、関川自治会と関川しな織協同組合、出羽商工会などによる実行委員会(代表・五十嵐善幸自治会長)が1989年から始め、今年で24回目。
初日の午前は地区内のまやみ広場で開会式を行った後、キノコ(マイタケ、ナメコ、カノカなど)や赤カブなど農産物の直売、つきたてのとち餅やそばも販売され、家族連れらがどっと詰めかけた。
また、しな織センターでは、今年のしな織姫に選ばれた松浦啓さん(25)=同市桂荒俣、講師=、渡部奈々さん(26)=同市羽黒町赤川、団体職員=の2人が、かすりの着物姿でギッタンバッコンと機織りを実演。来場者が盛んに写真を撮っていた。コースターを作る機織り体験や、バッグや帽子、小物類などしな織製品の販売コーナーも人気を呼んでいた。
21日は午前9時―午後3時。