2012年(平成24年) 12月1日(土)付紙面より
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鶴岡市の温海小学校(庄司和利校長)の4年生たちが30日、学校近くの小国川に遡上(そじょう)してきたサケの捕獲や採卵などを体験するサケ生産活動の学習に取り組んだ。
鶴岡市温海庁舎が本年度から県のみどり環境税の助成を受け、温海小の児童を対象に実施している「天魄山森林自然教室」の一環。これまで、学校裏側にある天魄山周辺をフィールドに保全林の整備活動や赤カブの収穫などを通して、森の役割や水の大切さを学んでいる。
この日は児童24人が参加。はじめに講師の庄内小国川漁業生産組合の五十嵐洋司さんが「小国川は天魄山や摩耶山の恵みを受けている川で毎年、多くのサケが上ってきている。サケの生産活動を通して、地元の自然の豊かさや素晴らしいところを学んでほしい」とあいさつ。続いて、同市大岩川地区のあつみ温泉インターチェンジ周辺の小国川でサケの遡上見学や捕獲、採卵、人工授精などを体験した。
このうち、サケの捕獲体験では、3グループに分かれ、同組合が川の一角に遡上してきたサケを捕獲するために設置した「鮭止め」に捕らえられている体長約50センチのサケ4匹の捕獲に挑戦。児童たちは組合員たちのサポートを受け、暴れるサケを両手で抱きかかえるようにして捕まえていた。
サケを捕まえた佐藤琉生君(10)は「サケを捕まえたのは初めてで、思ったよりすごく大きかった。持ってみると、ヌルヌルしていてずっしり重かった」と話していた。
捕まえたサケは学校に持ち帰り、ドンガラ汁やバター焼きに料理して、給食で味わった。