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2013年(平成25年) 5月23日(木)付紙面より

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庄内の看護師不足改善へ試み 学生へ魅力語る

 庄内地方の看護師不足の改善に向け、学生時代から看護職への理解を広めようという学習会が17日、鶴岡市の温海中学校(瀬尾治校長、生徒218人)で開かれ、市立荘内病院の看護師2人が生徒たちに直接、仕事の魅力などを語った。

 県庄内総合支庁保健企画課によると、2010年12月末現在の人口10万人当たりの看護職(看護師、保健師、助産師、准看護師)は、県全体の1197・6人に対し、庄内は1201・0人とやや上回っている。しかし、看護師は県844・8人、庄内725・5人、助産師は県25・5人、庄内19・7人と、この2種についてはかなり下回っている。

 同課では「詳細な分析はしていないが、看護師養成機関が3カ所と、多いとはいえない上、卒業生が地域外に就職するケースが多いためでは」とみている。

 中学生を対象にした学習会は同課が昨年度から、要望のある学校で開催。今回は本年度初回で、荘内病院手術室の看護師・冨樫識成さん、医療安全室の皮膚・排泄ケア認定看護師・梅本貴子さんの2人が温海中の全2年生67人に講話した。

 冨樫さんは、同病院の看護師439人のうち15人の男性看護師の1人。「高校2年の頃、学校のアドバイスや母親が看護師ということもあり、看護師になろうと思った。入院した人が元気に退院したり、患者からありがとうと言ってもらえると、パワーをもらい、やりがいを感じる」とした。

 梅本さんは「夢を持ち、それに向かって努力するプロセスが重要。夢を持つとキラキラと輝く」と話し、「白衣の天使」フローレンス・ナイチンゲールの人生を紹介。より高度な知識・技術を必要とする認定看護師の資格を取得した自身の体験や、東日本大震災での災害支援など、幅広く活躍する仲間の様子を紹介した。

 生徒たちは「つらいと思うときは」「看護師として大切なことは」などと質問。梅本さんらは「勤務は体力勝負だが、患者の笑顔や感謝の言葉で癒やされるので、そんなにつらいとは思わない」「相手を思いやる気持ちが大切」などと答えた。

 本間健大君(14)は「看護師はかっこいいと思った。特に患者と触れ合ってやりがいを感じるという話が印象深い」と感想を語った。

 学習会は、今月31日に酒田二中、来月に酒田四中でも開くほか、希望の中学校があれば随時、開いていくという。

看護師の冨樫さん(左)の話を聞く温海中の生徒たち
看護師の冨樫さん(左)の話を聞く温海中の生徒たち



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