2013年(平成25年) 9月6日(金)付紙面より
ツイート
鶴岡市の鼠ケ関小学校(遠見良一校長、児童106人)の1、2年生が4日、同市鼠ケ関の海岸でクロダイの稚魚を放流した。元気に泳ぐ稚魚に児童たちが「バイバイ」と声を掛けた。
子どもたちに海や魚に関心を持ってもらうきっかけにしようと市温海庁舎が企画。5年ほど前から毎年この時期に実施している。
この日は、鼠ケ関小の1、2年生26人が引率の教員と共に近くの海岸に集合。同市三瀬の県栽培漁業センターで今年5月にふ化した体長5センチほどの稚魚約2000匹が準備された。
初めにNPO法人豊かな海の環境をめざす「おけさ会」の粕谷雅昭会長が「クロダイは生まれた時は全て雄だが、成長すると雌になるものもいる」とクロダイの生態を説明し、「庄内はクロダイ釣りが盛んだが、最近数が減ってきている。みんなで助けてたくさん増やしましょう」と話した。児童たちは「クロダイはどこへ行くの」「何を食べるの」と質問し、熱心に話を聴いていた。
その後児童たちは稚魚を入れたバケツを持って波打ち際へ並び、「バイバイ」「元気でね」などと声を掛けながら優しく放流。1年生の佐藤璃愛ちゃん(7)は「クロダイは小さくてかわいかった。大きくなってほしい」と話した。2年生の佐藤秀洋君(7)は「元気に帰ってきてほしい」と泳いでいく稚魚へ笑顔で手を振った。