荘内日報ニュース

2013年（平成25年） 9月27日（金）付紙面より

温海の食材たっぷり　地元保育園で森の産直カー給食

　鶴岡市温海地域の保育園で25日、「森の産直カー給食」が行われ、子どもたちが地元産の野菜をふんだんに使用して作られた給食を味わった。

　中山間地域で生産される農産物の販路拡大と幼児期における地産地消学習を結び付けたモデル事業として、同市の中山間地域農産物販路拡大推進協議会が実施。園児には地元の農産物に興味を持ってもらう機会に、生産者には生産意欲の醸成につなげようという狙いで、本年度いっぱい続けていく予定。

　食材は、生産物直売施設「しゃりん」が事前に献立に合わせて各保育園から希望や必要数を聞き、森の産直カーあつみ号が前日に保育園へ納品。当日、各保育園で調理された。

　この日、あつみ保育園（齋藤祐子園長、園児79人）では槙代の玉ネギ、山五十川のカボチャ、関川のナメコなど地元産食材がたっぷり使用された給食が並んだ。メニューはピーマンの肉詰め、カボチャのうま煮、青菜と菊のごまあえ、きのこ汁の4品。初めに先生が「今日のごちそうの中には温海で作ったものがいっぱい入っています。味わって食べてください」と説明。元気に「いただきます」の後、園児たちは「おいしい」と笑顔で地元産の食材を頬張った。

　齋藤園長は「子どもたちが旬のおいしい地元食材を食べ、野菜を作っている人への感謝や地元産食材への関心を持ってもらえたら」と話していた。