2013年(平成25年) 12月27日(金)付紙面より
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鶴岡市温海地域の湯温海地区で、一人暮らし高齢者に手作りの弁当を届ける「あたたか弁当配達」が行われた。温海小学校の児童が作ったミニ門松も一緒に贈られ、お年寄りを喜ばせた。
「あたたか弁当」は温海地域の全域で民生委員を中心に取り組まれている。湯温海地区では、児童たちがお年寄りに向けて書いたコメントに思い思いの絵を添えたものを包み紙にして弁当を届けている。弁当は民生委員らによるボランティア団体「あたたかグループ」が手作りしている。
12月は、児童たちが作ったミニ門松を添えるのが恒例となっている。今月17日に地元の集会施設に集まった児童たちが、大人の指導を受けながら高さ約20センチのミニ門松約60個を作った。門松作りは15年ほど続く伝統行事にもなっている。
弁当配達日の20日、あたたかグループの民生委員たちが手分けして19世帯を回った。正月を前にミニ門松を心待ちにしているお年寄りも多く、「玄関さ飾らねまねの。これで正月を迎えられる」と笑顔のお年寄りもいた。包み紙には「かぜに気をつけてください」といった子供たちの心優しいメッセージがあった。