2014年(平成26年) 1月9日(木)付紙面より
ツイート
日本海の冬の味覚「岩ノリ」の摘み取りが庄内浜の磯場で本格化している。
岩ノリは日本海の荒波にもまれる波打ち際の岩に付着する。正月の雑煮やこれから旬を迎える寒ダラ汁に欠かせない味覚として知られている。庄内地方では雪が舞う時期に採れることから「雪ノリ」とも呼ばれる。例年12月から2月ごろまでが収穫期。
7日午後は青空が広がる穏やかな天候となり、鶴岡市温海地域の大岩川海岸では、近くの住民ら約10人が防寒着に身を包み、高波に気を付けながら手際よく波打ち際に付着した岩ノリを摘み取っていた。
大岩川地区では、今シーズンの岩ノリの摘み取りは昨年12月9日ごろ始まり、2月初旬まで続くという。作業をしていた女性たちは「今年は例年に比べて岩ノリの量が多いようだ。摘み取る人が年を取って少なくなってきたがみんなで頑張りたい」と話していた。