2014年(平成26年) 6月25日(水)付紙面より
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認知症について理解を深める「認知症サポーター養成講座」が23日、鶴岡市の栄小学校(尾崎稔校長、児童36人)で開かれ、5、6年生合わせて15人が寸劇の見学などを通じて認知症の高齢者への対応を学んだ。
認知症が高齢者にとって身近で誰にでも起こり得る病気であることを知ってもらうとともに、小学生の自分たちに何ができるか考えてもらおうと、栄地区社会福祉協議会が市や市社会福祉協議会の協力で実施。各団体の担当者らが同校を訪れた。
養成講座では、栄地区などを担当する永寿荘地域包括支援センターの大川厚子さんが認知症について「認知症になると月日や場所、人が分からなくなる」と症状を説明した上で、「環境や周りの人の接し方で症状が変わる。みんなで支え合い助け合って安心して暮らせる地域にするためには、小学生の皆さんの協力も必要」と呼び掛けた。
続いて各団体の担当者や同校教諭らが自宅が分からなくなり帰宅できなくなったりした認知症の人への接し方の例を寸劇で披露。5、6年生は3つのグループに分かれ、それぞれ正しい対応の仕方を考え、「優しく声を掛け、ゆっくり話を聞く」「知っているお年寄りだったら、自宅まで付いて行ってあげる」「家族に認知症のおじいちゃん、おばあちゃんがいたら、優しく接してもらえるよう友達にも教えておく」などと発表した。
市の担当者は「学習した内容を理解し、認知症の高齢者への対応を子供たちなりにしっかりと考えることができていた」と栄小の児童たちを褒めていた。