2014年(平成26年) 11月13日(木)付紙面より
ツイート
鶴岡市鼠ケ関地区の漁業者による出前教室が11日、村山市立西郷小学校(板垣嗣則校長、児童162人)で開かれ、児童が庄内浜で前日漁獲された新鮮な魚を見て、触って、食べて、魚や漁業に対する理解を深めた。
出前教室は、第36回全国豊かな海づくり大会県実行委員会が、本県の漁業を身近に感じてもらい、魚食を普及する目的で、「豊かな海づくり子ども会議」として初めて開催した。
2016年の全国豊かな海づくり大会で稚魚放流会場となる鼠ケ関地区の底引き網漁業者「念珠関発動機船主会」(飯塚厚司会長)の会員14人がマダイやマダラ、サケ、サワラ、タチウオ、紅エビ、ガサエビなど約30種類の魚を携えて同校を訪れ、5、6年生61人に特別授業を行った。
児童は、ノロゲンゲやコチ、ヤロ、カナガシラなど内陸地域ではめったに目にしない魚に集まり、「ぬるぬるして気持ち悪い」と言いながら興味津々に触り、紅エビとガサエビは殻をむいて刺し身で食べていた。
マダラをさばく実演では漁業者のアドバイスを受けながら、3、4キロのマダラを出刃包丁を使いながら頭を落し、白子や卵巣を取り分け、身をぶつ切りにする作業を体験した後、大鍋で煮たタラ汁をおかわりしながら、庄内浜の味覚を堪能した。
児童たちは、県の魚「サクラマス」や全国豊かな海づくり大会についての講話も聴き、魚や漁業に対する理解を深めた。6年生の青柳凛さんが児童を代表して「いろいろな魚を見られてよかった。料理もおいしかった」と感想とお礼を述べていた。