2014年(平成26年) 11月29日(土)付紙面より
ツイート
鶴岡市の鼠ケ関小学校(五十嵐芳昭校長、児童91人)で28日、森林環境教育推進事業が行われ、3年生12人が原木ナメコの植菌を体験した。
身近なところから始める環境教育として、森林機能の理解、特用林産物栽培の体験を通じ、子どもたちの森林に対する意識の醸成を図るとともに、身近な森林に触れ、体験を通して地域の林業や森林の役割について学んでもらおうと、市が同校で3年前から実施している。
この日は温海町森林組合と市から4人が同校を訪問。児童たちはナメコの特徴やキノコの栽培方法などの説明を聴いた後、植菌に挑戦。長さ1メートル、直径15センチほどのクルミやイタヤカエデの原木に、ドリルを使って深さ約2センチの穴を開け、ナメコの菌を打ち込んだ。
佐藤百恵さん(8)は「菌を打ち込むのは難しいけど楽しくなってきた。収穫が楽しみで、友達や家族となめこ汁にして食べたい」と笑顔で話していた。
植菌された原木は来春、同校近くの松林に移され、来秋には収穫できる見込みという。