2014年(平成26年) 12月27日(土)付紙面より
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古くから出羽街道の宿場として栄えた鶴岡市小国で、小国自治会(五十嵐俊司会長)は本年度、過疎地域の集落活性化に取り組むモデル集落として市から選定され、アクションプラン「小国集落振興ビジョン」を策定。その一環として、家々の玄関先に掲げ宿場の情緒を伝える木製の大型表札の掲示を決めた。
同自治会では住民らと話し合いを重ねながら集落の現状と課題を把握し、安全・安心に暮らすための「小国集落振興ビジョン」を策定。表札の掲示は3カ年計画に基づいた実践事業の一環として旧出羽街道の宿場として栄えた集落の情緒を演出しようという狙い。
事前に希望者を募り、11月ごろ地元の中学生たちが縦60センチ、横25センチの木板に家々の屋号や商号、家紋などを揮毫(きごう)。今月14日は地元の小学生25人が参加し、小国交流センターで表札の塗装作業を実施。保護者らと共に文字の色落ちを防ぐためにはけを使って丁寧にニスを塗った。
五十嵐自治会長は「小国の歴史的文化に誇りを持って住みたくなる集落づくりに努めたい。少子高齢化の社会の中で住民の力を合わせて昔からの文化を継承したい」と話していた。
完成した表札は各戸に配布済みで、正月ごろまでには集落を南北に貫く約400メートルの通り沿いに軒を連ねる民家の玄関先に飾られる。