2015年(平成27年) 6月25日(木)付紙面より
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鶴岡市立福栄小学校(宮島昭子校長、児童38人)の5、6年生が24日、学区内の国道345号沿いで、創立50周年記念で植樹した山桜などの下草刈りを実施。来年度に温海小との統合を控え、福栄小として最後の活動となることから、木の成長を願いながら草を刈った。
同小などでは2010年度と11年度の2カ年にわたり、創立50周年記念として出羽商工会の花咲く里山事業や県のみどり環境税を活用し、木野俣地区の旧あつみ温泉一本木スキー場周辺に山桜や山モミジ、コブシなど計65本を植樹した。
郷土愛を育て、先輩から後輩へと記念樹を受け継いでいってもらおうと、地元の木野俣自治会とともに下草刈りなどの管理を行ってきたが、福栄小としては今回が最後。この日は5、6年生14人と、木野俣自治会の五十嵐正直会長、今春に赴任した地域おこし協力隊の男性3人らも参加。学校からスクールバスで現地に向かい、ヘルメットに軍手を着用して作業を始めた。
木の周辺はうっそうと雑草が茂り、子どもたちは鎌を使って刈り取った。5年生の五十嵐広大君(10)は「草を刈って木が大きく成長できるようになればと思いながら作業をした。大きくなっても見に来たい」と話していた。
五十嵐会長は「将来、地域を出ていく子どももいるかもしれないが、春や秋に見に来れるような場所にしたい」と話していた。来年度からは自治会で手入れをしていくという。