2015年(平成27年) 7月12日(日)付紙面より
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鶴岡市立五十川小学校(宮野弘校長、児童38人)のしな織体験学習が10日、鶴岡市関川の「関川しな織センター」で行われた。児童たちがしおり作りや皮剥ぎを体験し、地域に伝わる伝統文化に触れた。
来年度の温海小、福栄小、山戸小との統合を前に、子どもたちに温海地域に伝わる文化や自然に触れてもらおうと企画。「山五十川の玉杉」「しな織体験」「あつみ温泉のバラ園」を巡るコースで実施した。
このうち、しな織体験では、羽越しな布振興協議会(五十嵐正会長)が受け入れて実施。全校児童が五十嵐会長やしな織娘、地域おこし協力隊らからサポートを受けながら、作業に取り組んだ。
初めに同センターの織り機を使ってしおり作り。子どもたちは手順を教わると、「パタン、パタン」とリズムよく音を立てて作業を進めた。続いてシナノキの皮剥ぎに挑戦。木を押さえる役と皮を剥ぐ役を分担しながら、伐採したてのシナノキの皮剥ぎを行った。5年生の土岐魁正君(11)は「皮剥ぎはかなり力が必要だった。剥いだ後は木のいい香りがした」と話していた。