2015年(平成27年) 11月8日(日)付紙面より
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来春に温海、五十川、山戸小と統合し新「あつみ小」となる鶴岡市立福栄小学校(宮島昭子校長、児童38人)で7日、閉校式が行われた。歴代校長・職員や地域住民ら約250人が参加し、豊かな四季の自然の中で育まれた「まやっこの心」を未来へ受け継ぐことを誓った。
同校は明治時代に越沢地区に設立された大明学校が前身。1962(昭和37)年に越沢、木野俣の両小学校が統合し創立。児童数の減少などで創立から54年の歴史の幕を閉じる。
この日の閉校式は体育館で行われ、国歌斉唱に続き、田中芳昭市教育委員長が閉校宣言。榎本政規市長は式辞で、「福栄小の歴史と伝統は皆さんの心の中に生き続け、本市の歴史に永遠に刻み込まれる。古里の思いと友愛の絆を大切に、心大きく豊かに成長して」と述べた。宮島校長は「冬は白一色となる地域で力を合わせ、助け合って生きることを風土として受け継いできた。別れは寂しくつらいが、自信を持って新しい一歩を踏み出しましょう」とあいさつ。
児童代表の6年、五十嵐大賀君は「摩耶山登山で頂上で見たパノラマは大人になっても忘れない。新しい仲間と良い学校を築き、福栄小で学んだことを自信に何事にも挑戦したい」と述べた。引き続き、児童発表として全校群読「ふるさと福栄」と合唱「福栄讃歌」を発表。自然豊かな学校の思い出を心に刻んだ。